重定知佳
個人情報 | |
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フルネーム | 重定 知佳 |
国籍 | 日本 |
生誕 | 1982年11月22日(42歳) 福岡県 北九州市 |
スポーツ | |
国 | 日本 |
競技 | アーチェリー |
担当コーチ | 末武寛基 |
成績・タイトル | |
パラリンピック | 女子リカープ個人 7位(2020年) 混合リカープ団体 5位(2020年) |
重定 知佳(しげさだ ちか、1982年11月22日 - )は、日本のパラアーチェリー選手。2020年東京パラリンピック日本代表。
経歴
[編集]1982年11月22日生まれ、福岡県北九州市八幡西区出身[1][2][3][4]。中学2年生の時、両足が麻痺する進行性の難病「HTLV-I関連脊髄症(HAM)」と診断され、歩行が困難になる[2][4]。福岡県立折尾高等学校を卒業後、八幡西区内の企業に就職した。2002年に会社の同僚の誘いで車いすテニスに出会い、一時は日本ランキング6位まで上り詰めたが、若手選手の台頭に伴い、2013年に現役を引退した[5][3]。その後、自我快楽を得るスポーツを探して2015 年にアーチェリーと出会う[6][4]。地元のクラブに通いながら練習を重ね、2016年の全国障害者スポーツ大会で優勝。自動車内装メーカー会社である林テレンプ(本社名古屋市)にアスリート雇用で所属している。他選手への名誉毀損行為が発覚して2024年9月に引退。
不祥事
[編集]パラアーチェリー選手のブログへ「代表入りも無理なの気づきませんか?悪あがきもほどほどにした方がいい」「代表選手になりたいならルールを守るのは最低限のマナーです」などと重定が2021年1月に匿名で投稿[7][8]していた事が、被害者の情報開示請求により発覚した。
上記の投稿によって中傷された被害者女性原告が、名誉を傷つけられたとして訴えた裁判で東京地裁は「投稿は女性への攻撃が目的で、真実だとは言えない。名前を隠してブログに投稿していて卑劣だ」[9]として120万円余りの賠償を重定へ命じる判決を2024年8月6日に言い渡す。裁判官は判決理由で、投稿内容は「全くの虚偽」と指摘し、原告の成績に対して嘲笑的に言及するなど悪質性が高いと判断し、「身に覚えのない投稿を立て続けにされた上、投稿者が自身のライバルであると知った精神的苦痛は相当だ」と述べた[8]。重定側は「代表選手としてふさわしくないという感想を述べたもので公益性がある」などと主張し[8][9]、8月20日に判決を不服として控訴した[10]。
同月23日、日本パラリンピック委員会は重定が2024年パリパラリンピックの出場を辞退すると発表した。国際総合大会への選手派遣規程に違反する可能性があるとして、重定に聞き取りを行うなどして事実確認や処分の検討を進めていたところ、22日に本人から辞退の申し出があったという[11]。また、地裁判決への控訴を取り下げたことが明らかにされた[12]。
主な成績
[編集]2017
- 文部科学大臣杯争奪第46回日本身体障害者アーチェリー選手権大会 フェニックス東京大会 リカーブ女子(オープン)1位[1]
2018
- 第4回JPAF杯パラアーチェリートーナメント大会 リカーブ女子(オープン)2位[1]
- インドネシア2018アジアパラ競技大会(インドネシア) リカーブ女子(オープン)7位/ミックス戦(オープン)2位[1]
2019
- 第43回のじぎく杯アーチェリー大会 リカーブ女子 2位[1]
- 第5回Fazzaパラアーチェリー世界ランキングトーナメント大会(ドバイ) リカーブ女子(オープン)7位/ミックス戦(オープン)4位[1]
- パラアーチェリーヨーロッパカップサーキット大会(イタリア) リカーブ女子(オープン)3位/ミックス戦 3位[1]
- パラアーチェリー世界選手権大会(オランダ) リカーブ女子(オープン)9位/ミックス戦(オープン)8位[1]
- 第48回全国障害者アーチェリー選手権大会 リカーブ女子1位[1]
- 第5回JPAF杯パラアーチェリートーナメント大会 リカーブ女子1位[1]
- 第3回パラアーチェリーアジア選手権大会&東京2020パラリンピック大陸予選トーナメント大会(タイ) リカーブ女子1位/ミックス戦2位[1]
2020
- 6thFazza パラアーチェリー世界ランキングトーナメント ドバイ大会(UAE) ミックス戦1位[1]
パラリンピック成績
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n “重定 知佳|東京パラリンピック・アーチェリーの注目選手|パラサポWEB”. パラサポWEB (2021年11月24日). 2021年12月1日閲覧。
- ^ a b “重定選手、恩返しのメダル誓う 東京パラ・アーチェリー代表 豊前市で初トークショー|【西日本新聞me】”. 西日本新聞me (2021年12月1日). 2021年12月1日閲覧。
- ^ a b “車いすテニスから転向、パラ・アーチェリーで東京パラ初代表 運命決めた2人との出会い |【西日本スポーツ】”. 西日本スポーツ (2021年12月1日). 2021年12月1日閲覧。
- ^ a b c “<東京2020 ともに輝く>(12)重定知佳☆末武寛基コーチ 自己流改善、芽生えた自信:東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 (2021年12月1日). 2021年12月1日閲覧。
- ^ “北九州市ゆかりの選手 - 北九州市オリンピック・パラリンピック特設サイト”. 北九州市オリンピック・パラリンピック特設サイト (2021年12月1日). 2021年12月1日閲覧。
- ^ “パラアーチェリー女子リカーブ・重定知佳 憧れの人の言葉で引退撤回「金メダルを取りにいくという目標は変わらない」”. 東スポWeb (2021年12月1日). 2021年12月1日閲覧。
- ^ “パラ日本代表に124万円賠償命令 ブログで他選手に「悪あがきもほどほどに」などと中傷”. 産経ニュース. 産経デジタル (2024年8月6日). 2024年8月6日閲覧。
- ^ a b c “パラアーチェリー代表に賠償命令 東京地裁、他選手をブログで中傷”. 共同通信 (2024年8月6日). 2024年8月6日閲覧。
- ^ a b “パリパラ アーチェリー日本代表に賠償命令 名誉毀損の投稿で”. NHKニュース. 日本放送協会 (2024年8月6日). 2024年8月6日閲覧。
- ^ “パラアーチェリー日本代表の重定知佳選手側が控訴 他選手に精神的苦痛で賠償命令受ける”. 産経新聞. (2024年8月20日) 2024年8月20日閲覧。
- ^ “アーチェリー代表の重定知佳がパラ出場辞退 ブログ投稿で賠償命令”. 朝日新聞. (2024年8月23日) 2024年8月23日閲覧。
- ^ “パリ・パラ辞退の重定知佳選手が控訴取り下げ 「軽率な投稿により傷つけた」とコメント”. 産経ニュース (産経デジタル). (2024年8月23日) 2024年8月23日閲覧。
外部リンク
[編集]- Chika Shigesada (@chikakenshirou) - X(旧Twitter)
- 重定知佳 (@chika_luna3) - Instagram