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酒田花火ショー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

酒田花火ショー(さかた はなびショー)は、山形県酒田市で毎年8月第1週の週末(土曜日に開催。雨天予備日日曜日)に行われている花火大会である。

概要

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1929年酒田港が第2種重要港湾となったことを記念して打ち上げ花火を行ったのが、この花火大会の原点とされている。2003年から酒田市を流れる最上川の下流を舞台に、12000発もの花火を打ち上げている[1]

2020年2021年新型コロナウィルスの影響により開催中止[2]となり、2022年はコロナ感染拡大防止の観点から、全席有料指定席のチケット制(一部酒田市在住・在勤・在学者対象の無料招待席400マス=1マス4人であるので1600人までを設置)[3]として3年ぶりに通常開催を目指していた[4]。特に2023年から[3]「2尺玉花火競技会」をこの花火ショーのメインイベントとして開催することから、そのプレイベントと位置づけ「始動。-2尺玉花火の熱き競演-」をテーマに2尺玉14発も打ち上げることが決まっていた[5]

しかし、開催直前の8月3日深夜~8月4日早朝にかけての豪雨により、最上川の下流が一時水没し、天候は回復したものの、地盤がぬかるんでおり、かつ土砂の堆積により不衛生な環境であることから、基から開催を予定していた8月6日、並びに雨天順延日の8月7日までに改善する見通しが立たない[6]として、予備日を含め8月の開催は中止(再延期日未定のためチケットは一度全額払い戻し)となった[7] [8]

2023年は2尺玉花火競技会を織り込んで開催したが、当初チケットの売上や協賛金など1億2000万円の収入を見込んだが、駐車場の確保が困難になるなどして1900万円の赤字となった。その分は市が補填。この反省から2024年は2尺玉の競技会形式をやめて、2019年以前のショー形式の大会に戻すことを決めた[9]

しかし、7月に起きた秋田・山形豪雨により、会場が再び水没し、会場設営に支障をきたしたほか、衛生面の問題、観光遊覧船の流着などから「打ち上げ当日までに観覧者の安全を確保しつつ会場を整備することが困難」になったとして、8月の開催そのものを断念することになった[10]

なお、花火ショーの前日には、前夜祭として「酒田港まつり・甚句流し」を開催していたが、2024年からは花火ショーの翌週末に移して、「さかた夏の縁日まつり」として開催、2024年はこの秋田・山形水害被災地復興と被災者支援の募金を設置した[11]

出典

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  1. ^ 酒田港まつり・酒田花火ショー
  2. ^ 2021年は8月に2020年東京オリンピック2020年東京パラリンピックの開催があるため、警備上の関係で一度9月への延期が発表されたものの、コロナ感染拡大のため取りやめとなったが、代わりとして市民のクラウドファンディングによる「酒田を元気にしたい花火」が数回にわたり行われた(酒田を元気にしたい花火2021)。
  3. ^ a b 基は2022年から競技会を始める予定で、2021年はそのプレ大会としていた(入場に関しても2022年同様に全席指定席でチケットの発売を計画していた。酒田の花火、来年から大輪「2尺玉」競技会 コロナ逆手 朝日新聞)が、前述の通り2021年の大会が中止となり、プレ大会・競技会とも1年順延する形となっていた
  4. ^ 開催概要
  5. ^ 最上川河口・酒田花火ショー、2尺玉競技会に 来年から、今年はプレ開催(河北新報)
  6. ^ 酒田花火ショー中止 記録的大雨最上川増水 観覧席に土砂改善見込みなく(荘内日報)
  7. ^ 酒田花火ショー中止、打ち上げ場所水没で(山形新聞)
  8. ^ 酒田花火ショー2022中止に伴う有料観覧席チケットの払い戻し(酒田市)
  9. ^ 酒田の花火 去年大幅赤字 今年は「2尺玉」の競技会取りやめ(NHK山形)
  10. ^ 「酒田の花火」の中止が決定 観覧者の安全を確保しながら会場の整備が困難(山形)(テレビユー山形)
  11. ^ さかた夏の縁日まつり(旧酒田港まつり・甚句流し)

外部リンク

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