邦本宜裕
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名前 | ||||||
カタカナ | クニモト タカヒロ | |||||
ラテン文字 | KUNIMOTO Takahiro | |||||
基本情報 | ||||||
国籍 | 日本 | |||||
生年月日 | 1997年10月8日(27歳) | |||||
出身地 | 福岡県北九州市若松区 | |||||
身長 | 175cm | |||||
体重 | 77kg | |||||
選手情報 | ||||||
在籍チーム | 遼寧鉄人 | |||||
ポジション | FW / MF | |||||
背番号 | 88 | |||||
利き足 | 左足 | |||||
ユース | ||||||
2013-2014 | 浦和レッズユース | |||||
クラブ1 | ||||||
年 | クラブ | 出場 | (得点) | |||
2015-2017 | アビスパ福岡 | 25 | (1) | |||
2015 | → Jリーグ・U-22選抜 | 3 | (0) | |||
2018-2019 | 慶南FC | 63 | (7) | |||
2020-2022 | 全北現代モータース | 64 | (10) | |||
2022-2023 | カーザ・ピアAC | 24 | (1) | |||
2023 | ジョホール・ダルル・タクジム | 4 | (0) | |||
2024- | 遼寧鉄人 | |||||
通算 | 183 | (19) | ||||
代表歴 | ||||||
2015-2016 | 日本 U-18/19 | |||||
1. 国内リーグ戦に限る。2024年2月10日現在。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
邦本 宜裕(くにもと たかひろ、1997年10月8日 - )は、福岡県北九州市若松区出身[1] のサッカー選手。中国甲級リーグ・遼寧鉄人所属。ポジションはフォワード、ミッドフィールダー。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]中学年代までは北九州市の小石サッカースポーツ少年団、FC NEOに所属[3]。さいたま市立大原中学校へ転入。
2013年、スカウトされて浦和レッズユースに加入[4]。加入早々にポジションを掴み、さらにトップチームの練習にまで参加する[4]。
そして、ユース所属の高校1年生ながら、2013年10月16日、16歳8日にて天皇杯3回戦のモンテディオ山形戦で途中出場から得点を決め、それまでエスクデロ競飛王が持っていたクラブの公式戦最年少出場および最年少得点記録を更新した[5][6]。この記録は2024年現在も保持している。
2014年9月に不祥事を起こしたことや浦和で馴染めなかったことなどで浦和ユースを退団[1][7][8]、その後は地元に戻り通信制の高校に通いつつ公園などで練習を続けていた[7]。
プロ入り後
[編集]Jリーグ
[編集]Jリーグ・アンダー22選抜の一員として3月21日のJ3リーグ第2節・レノファ山口戦でJリーグデビュー[11]。福岡での公式戦初出場は4月26日のJ2リーグ第9節・FC岐阜戦だった[12]。2016年5月22日、J1リーグ1stステージ第8節の柏レイソル戦でリーグ初得点を決める[13]。2016年はJ1リーグ戦20試合に出場(うち先発は11試合)、天皇杯では2試合で3ゴールを決めた。冨安健洋と共に高い評価を得た[14]。
2017年5月19日、契約条項に違反する秩序風紀を乱す行為があったとして福岡との契約解除が発表された[15]。クラブは詳細を明らかにしていないが、法に触れることではなく、「クラブの中での話」としている[16]。
Kリーグ
[編集]約7カ月の無所属期間を経て、2018年1月、Kリーグ1の慶南FCが加入を発表した。加入初年度から多くの出場機会を得て35試合出場5得点と結果を残し、クラブのリーグ準優勝と史上初のACL出場権獲得にも貢献した。2019年も同クラブでプレーし、リーグ戦では開幕戦から得点を決め[17]、自身初のACLでは前年度覇者の鹿島アントラーズを相手に決勝点を決めて勝利に導く活躍を見せた[18]。しかしクラブは低迷しリーグ戦では11位となり2部降格となった。
2020年1月9日、Kリーグ2に降格した慶南FCからKリーグ1王者の全北現代モータースに移籍[19]。
2021年、チームに欠かせない中心選手となり、年間表彰式のKリーグアウォーズで、ベストイレブンは逃したが、MF部門のベストイレブン候補に選出された。クラブは史上初のリーグ5連覇を果たした[20]。
2022年、14試合に出場して4ゴール1アシストを記録し、週間MVP、週間ベストイレブンに3度獲得をし活躍をしていた矢先[21]、7月8日未明に全羅北道の全州市内で酒を飲んで車で自宅へ帰る途中、警察に摘発された。現地の警察当局は「全北現代の日本人選手が飲酒運転で逮捕され、捜査後に帰宅した」と声明を発表。クラブも自動車メーカーの現代自動車が親会社であるため即日、邦本の逮捕に関しての声明を発表した[22]。
そのためKリーグから60日間の出場停止処分を課せられ、さらに7月13日に全北現代との契約が解除された[23][24]。
カーザ・ピア
[編集]2022年7月27日、ポルトガルのカーザ・ピアACに加入したと報じられた[25]。
2022-23シーズン、83年振りに1部リーグに昇格したチームの中で、加入直後から主力選手として起用された[26]。第3節ボアビスタ戦では、ロングパスで決勝点をアシストして、1部リーグにおける83年ぶりの勝利に貢献した[26]。第4節には決勝点を決めた[26]。加入から7試合全試合でスタメン出場で1ゴール2アシストを記録し6位のチームをけん引していた[27]。しかし、2023年1月に名古屋グランパスから相馬勇紀が期限付き移籍で加入するとポジションを奪われる格好となり出場機会が激減した。
ジョホール・ダルル・タクジム
[編集]2023年8月12日、マレーシア・スーパーリーグ王者でAFCチャンピオンズリーグ2023/24に出場するジョホール・ダルル・タクジムFCと契約したことが発表された[28]。8月19日、ホームで行われたマレーシアカップラウンド16のクランタンFC戦2ndレグに先発出場して2ゴールを記録し、チームも10-0で大勝した[29][30]。
遼寧鉄人
2024年2月10日、中国甲級リーグ・遼寧鉄人に加入[31]。中国プロリーグでは2015年以来の日本人選手となった[32]。
評価
[編集]- 2015年にアビスパ福岡へ加入した際には[9][10]、チーム統括部長の鈴木健仁は「将来的には、間違いなくアビスパの中心になれる選手。日本のサッカー界のためにも辞めさせてはいけない存在」とその才能を評価した[7]。
- 2019年、ACLの鹿島アントラーズ戦で、右からのクロスを左足ボレーで決めた。この試合を見た元日本代表の内田篤人は「当時、鹿島の強化部長に獲得するよう何度も言った」と打ち明けている[26]。
- 2022-23シーズンにカーザ・ピアACで活躍した際には、地元メディアから「視野が広く、大胆にパスを通す」「今シーズン序盤のカーザ・ピアの驚くべき躍進の最大の立役者、邦本だ」と評された[26]。また、2020年に全北現代モータースで監督だったジョゼ・モライスは「当時から彼が欧州でも成功できる選手だと確信していた」とコメントしている[26]。
所属クラブ
[編集]- NEO FC
- 浦和レッズユース
- 2013年 - 2014年 浦和レッズ(2種登録選手)
- 2015年 - 2017年5月 アビスパ福岡
- 2018年 - 2019年 慶南FC
- 2020年 - 2022年7月 全北現代モータース
- 2022年7月 - 2023年8月 カーザ・ピアAC
- 2023年8月 - 12月 ジョホール・ダルル・タクジムFC
- 2024年 - 遼寧瀋陽城市足球倶楽部
個人成績
[編集]国内大会個人成績 | |||||||||||
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年度 | クラブ | 背番号 | リーグ | リーグ戦 | リーグ杯 | オープン杯 | 期間通算 | ||||
出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||||
日本 | リーグ戦 | リーグ杯 | 天皇杯 | 期間通算 | |||||||
2013 | 浦和 | 38 | J1 | - | - | 1 | 1 | 1 | 1 | ||
2015 | 福岡 | 27 | J2 | 4 | 0 | - | 0 | 0 | 4 | 0 | |
2016 | J1 | 20 | 1 | 6 | 0 | 2 | 3 | 28 | 4 | ||
2017 | J2 | 1 | 0 | - | - | 1 | 0 | ||||
韓国 | リーグ戦 | リーグ杯 | FA杯 | 期間通算 | |||||||
2018 | 慶南FC | K1 | 35 | 5 | 0 | 0 | 1 | 0 | 36 | 5 | |
2019 | 22 | 28 | 2 | 4 | 2 | 1 | 0 | 33 | 4 | ||
2020 | 全北現代 | 25 | 2 | 2 | 0 | 4 | 0 | 31 | 2 | ||
2021 | 17 | 25 | 4 | 8 | 2 | 1 | 0 | 34 | 6 | ||
2022 | 17 | 14 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 14 | 4 | ||
ポルトガル | リーグ戦 | リーグ杯 | ポルトガル杯 | 期間通算 | |||||||
2022-23 | カーザ | 14 | プリメイラ | ||||||||
通算 | 日本 | J1 | 20 | 1 | 6 | 0 | 3 | 4 | 29 | 5 | |
日本 | J2 | 5 | 0 | - | 0 | 0 | 5 | 0 | |||
韓国 | K1 | 127 | 17 | 14 | 4 | 7 | 0 | 148 | 21 | ||
ポルトガル | プリメイラ | ||||||||||
総通算 | 152 | 18 | 20 | 4 | 10 | 4 | 182 | 26 |
- 2013年、2014年は2種登録選手。
その他の公式戦
国内大会個人成績 | |||||||||||
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年度 | クラブ | 背番号 | リーグ | リーグ戦 | 期間通算 | ||||||
出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||||||||
日本 | リーグ戦 | 期間通算 | |||||||||
2015 | J-22 | - | J3 | 3 | 0 | 3 | 0 | ||||
通算 | 日本 | J3 | 3 | 0 | 3 | 0 | |||||
総通算 | 3 | 0 | 3 | 0 |
出場歴
- 公式戦初出場: 2013年10月16日 天皇杯3回戦 vsモンテディオ山形戦 (浦和駒場スタジアム)
- 公式戦初得点: 公式戦初出場と同じ
- Jリーグ初出場: 2015年3月21日 J3リーグ第2節 vsレノファ山口FC戦 (維新百年記念公園陸上競技場)
- Jリーグ初得点: 2016年5月21日 J1リーグ1stステージ第13節 vs柏レイソル戦 (日立柏サッカー場)
タイトル
[編集]- 全北現代モータース
代表歴
[編集]- U-18日本代表
- SBSカップ 国際ユースサッカー(2015年)
- U-19日本代表
- バーレーンU-19カップ(2016年)
- U-20日本代表候補(2017年)
脚注
[編集]- ^ a b 吉崎エイジーニョ (2020年1月15日). “五輪世代のヤンチャ坊主・邦本宜裕。復活を支えた韓国のヤンキー先生。”. Sports Graphic Number. 2022年6月21日閲覧。
- ^ “쿠니모토”. K League. 2023年11月4日閲覧。
- ^ “登録選手追加・変更・抹消のお知らせ”. Jリーグ (2014年4月11日). 2017年5月22日閲覧。
- ^ a b 川端暁彦 (2013年10月16日). “浦和レッズの16歳・邦本、天皇杯で“ゴラッソデビュー””. Yahoo!ニュース. 2017年5月22日閲覧。
- ^ “16歳邦本が浦和最年少ゴール/天皇杯”. nikkansports.com (日刊スポーツ新聞社). (2013年10月17日) 2017年5月22日閲覧。
- ^ “浦和 16歳FW邦本の最年少弾も…山形に敗れ3冠消えた”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2013年10月16日) 2017年5月22日閲覧。
- ^ a b c “アビスパ福岡秘密兵器 17歳邦本 10選手が新加入”. 西日本新聞 (西日本新聞社). (2015年1月14日). オリジナルの2015年3月13日時点におけるアーカイブ。 2017年5月22日閲覧。
- ^ “アビスパ福岡がFW邦本との契約解除 秩序風紀を乱す行為を繰り返す”. 西日本新聞 (西日本新聞社). (2017年5月19日) 2017年5月22日閲覧。
- ^ a b 「邦本宜裕 選手 新加入のお知らせ」『J’s GOALアーカイブ』、Jリーグ、2015年1月12日 。2017年5月22日閲覧。
- ^ a b “17歳邦本が浦和ユース途中退団で福岡に入団”. ゲキサカ (講談社). (2015年1月12日) 2017年5月22日閲覧。
- ^ “J. League Data Site”. Jリーグ. 2017年5月22日閲覧。
- ^ 中倉一志 (2016年3月22日). “【福岡 vs 柏】 ウォーミングアップコラム:あらゆる場面で高い能力を持つ邦本宜裕。Jの舞台での覚醒が見たい!”. J's GOAL (Jリーグ) 2017年5月22日閲覧。
- ^ “福岡18歳邦本J1初弾「楽しみな選手」井原監督”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2016年5月22日) 2017年5月22日閲覧。
- ^ 『2016Jリーグ総集編』 日本スポーツ企画出版社、2016年、77頁。
- ^ 『邦本 宜裕 選手との契約解除について』(プレスリリース)アビスパ福岡、2017年5月19日 。2022年6月21日閲覧。
- ^ “福岡19歳FW邦本の契約解除 秩序風紀乱す行為”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2017年5月20日) 2017年5月22日閲覧。
- ^ “韓国Kリーグで輝く日本人FW 「稲妻のように侵入」と開幕戦ゴールを現地メディア称賛”. Football ZONE web. (2019年3月3日) 2021年5月1日閲覧。
- ^ “慶南MF邦本V弾!五輪へアピール、素行不良で引退危機から“改心””. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2019年4月25日) 2021年5月1日閲覧。
- ^ “日本人Kリーガーの邦本、常勝・全北現代へ。現地メディアも期待大”. スポーツソウル (2020年1月9日). 2020年1月9日閲覧。
- ^ “なぜ邦本宜裕の韓国成功は日本で受け入れられないのか “過ちを許さない”風潮と求められる“寛容さ””. 2022年4月20日閲覧。
- ^ “【公式】韓国1部・全北現代、飲酒運転の邦本宜裕と契約解除を発表。浦和ユース出身、福岡にも在籍”. 2023年1月31日閲覧。
- ^ “전북 현대 모터스”. www.hyundai-motorsfc.com. 2022年7月13日閲覧。
- ^ 기자, 유원상. “'음주운전 적발' 쿠니모토, 전북과 계약 해지” (朝鮮語). sports.news.naver.com. 2022年7月13日閲覧。
- ^ “全北現代、MF邦本宜裕との契約解除を発表…先日に酒気帯び運転で摘発”. サッカーキング. (2022年7月13日) 2022年7月28日閲覧。
- ^ “ポルトガル1部カーザ・ピアACが日本人MF邦本宜裕の加入を発表 今年7月に飲酒運転で韓国1部・全北現代を契約解除”. フットボールゾーン (2022年7月27日). 2022年7月28日閲覧。
- ^ a b c d e f “「驚くべき躍進の最大の立役者」不祥事による3度の退団を経てポルトガルで躍動!邦本宜裕は、ついに成熟できるか”. 2023年1月23日閲覧。
- ^ “カサピア邦本宜裕が決勝弾を演出! 今夏のポルトガル移籍から7試合1G2A”. 2022年10月2日閲覧。
- ^ @OfficialJohor (2023年8月12日). "Welcome to the Home of the Southern Tigers!". X(旧Twitter)より2023年8月12日閲覧。
- ^ “JDT WHIP KELANTAN 10-0, SELANGOR EDGE PDRM TO MARCH INTO M'SIA CUP QUARTERFINALS”. ベルナマ (2023年8月20日). 2023年8月20日閲覧。
- ^ “Johor Darul Ta'zim 10-0 Kelantan FC”. Malaysian Football League (2023年8月20日). 2023年8月20日閲覧。
- ^ “邦本宜裕が中国2部の遼寧鉄人に完全移籍加入、昨季はマレーシアでプレー…中国でプレーする通算5人目の日本人に(超WORLDサッカー!)”. Yahoo!ニュース. 2024年4月5日閲覧。
- ^ “9年ぶりに日本人選手が中国デビュー 黒星発進も現地評価「ほかの同僚よりもワンランク上」”. www.football-zone.net (2024年3月10日). 2024年4月5日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 邦本宜裕 - Soccerway.com
- 邦本宜裕 - FootballDatabase.eu
- 邦本宜裕 - WorldFootball.net
- 邦本宜裕 - Transfermarkt.comによる選手データ
- 邦本宜裕 - J.League Data Siteによる選手データ
- 邦本宜裕 - K League
- 邦本宜裕 - TheFinalBall.com
- 邦本宜裕 (@t22ksoccer) - X(旧Twitter)
- 邦本宜裕 (@kunimoto_official) - Instagram