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道田信一郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

道田 信一郎(みちだ しんいちろう、1924年8月7日 - 1988年6月10日)は、日本の法学者。専門は、英米法(特にアメリカ商取引法)、国際取引法。

略歴

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長野県長野市出身。1945年8月陸軍士官学校第59期在学中に終戦。1949年京都大学法学部卒。

1953年京都大学法学部助教授、1962年「対米貿易売買法」で法学博士の学位を取得、教授に昇任。1980-1982年法学部長。1988年定年退官、名誉教授姫路獨協大学法学部教授に就任。この間ミシガン大学ハーバード大学などのロースクール客員教授として国際取引法などを講義。1968年より国際連合国際商取引法委員会(UNCITRAL)の日本代表として「国際物品売買契約に関する国際連合条約」(CISG)の起草に尽力し、この条約を採択した1980年のウィーン外交会議では実質規定ラポルトゥールを務めた。比較法学会理事長(1984-1988年)、日本学術会議会員(1985-1988年)。

2017年にノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロは甥(妹・静子の長男)にあたる[1]。 長男は、一級建築士事務所エイト・エフェクト代表で、京都の老舗旅館「柊家」の改築などを手がけた建築家道田淳。次男は、大阪芸術大学デザイン学科准教授の道田健

著書

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  • 『日米商事法の実際』訳著 有信堂 1961
  • 『対米貿易売買法』商事法務研究会 1962
  • 『アメリカのビジネスと法』有信堂 1964
  • 『企業と法律』筑摩書房 経営学全集 1971
  • 『独占への審判 アメリカ・ヨーロッパ・日本の大企業と独禁法』日本経済新聞社 1980
  • 『わなと裁判 アメリカと日本』1983 中公新書
  • 『男女雇用の平等』1984 新潮選書
  • 『契約社会 アメリカと日本の違いを見る』有斐閣 1987
  • 『国際取引と法』商事法務研究会 1990

共著

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  • 『アメリカ商取引法と日本民商法』第1-2 R.ブラウカー共著 東京大学出版会 1960-61

論文

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脚注

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  1. ^ [1]