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道具箱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
プラスチック製の道具箱の一種

道具箱(どうぐばこ)とは、ある作業を行うのに必要な道具類をひとまとめにして収納する持ち運びできる大きさのである。日本語では特に大工道具を収める箱を指していう。また、特に学童が学用品を収める箱のことを指していう場合は接頭辞の「お」をつけて「おどうぐばこ」という。一部の地方で机の中のことをお どうぐばこと言う。

大工道具入れとしての道具箱

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(かんな)、(やすり)、(のみ)、玄能木槌墨壺指矩(さしがね)などを収める。最近ではプラスチック製で内部に水が浸入しない構造の箱を使う者が多いが、かつての大工は自分の道具を持ち運ぶために自作していた。江戸時代の絵には大工が仕事をする際に(むしろ)を広げた上に道具箱を置いている(地面に直接道具箱を置かないのが大工の心意気とされた)様子が描かれている。また、腕のいい大工は道具を大事にすることから大工の腕の善し悪しを見抜くには道具箱を見よといい、いい加減な大工は道具箱を作らず(かます)袋に道具を入れることから秋田県方言では腕の悪い大工を指して「かまし」「かましでぐ(叺大工)」という[1]

学用品としてのおどうぐばこ

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小学2年生の教室。お揃いの水色のおどうぐばこが奥のロッカーにひとまとめに収められている。

幼稚園児や小学生が学用品を収める箱を、特に接頭辞の「お」をつけておどうぐばこ(お道具箱)という。おどうぐばこにははさみのりクレヨン色鉛筆など学用品のうち常用しない文房具類を主として収める。おどうぐばこは通常机やロッカーの中にしまっておき、これらの学用品が必要になった場合に取り出す。なお学用品のうち鉛筆、消しゴム、定規、ペンなど筆記に常用する文房具は筆箱に収め携行しおどうぐばこには入れない。日本の小学校では学校での一括購入により全員がお揃いのおどうぐばこを使用することが多い。また、知的障害者特別支援学校では中学部・高等部でも使用されることがある。

道具箱の種類

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広く一般に行われる作業の道具箱には特定の名称がある。それらの用途に機能を特化した箱が市販されており空の状態であっても特定名称で呼ばれる。また、基礎的な作業に必要な道具類込みで市販されているものもあり初めて道具類を整える場合などに重宝されている。

派生用法

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便利な情報を集めて収めてあることを道具箱に見立てて書籍記事の題名などに使用される場合がある。

道具箱が重要な役割を果たす作品

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脚注

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  1. ^ 『秋田のことば』 秋田県教育委員会編、無明舎出版、初版第1刷、2000年10月31日、P266「かまし」の項参照

関連項目

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外部リンク

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