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過酸化亜硝酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
過酸化亜硝酸
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識別情報
CAS登録番号 14691-52-2 チェック
PubChem 123349
ChemSpider 109951 チェック
MeSH Peroxynitrous+Acid
ChEBI
ChEMBL CHEMBL1794794 チェック
Gmelin参照 49207
特性
化学式 NHO3
モル質量 63.0128 g mol−1
関連する物質
関連物質
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

過酸化亜硝酸(Peroxynitrous acid)は、活性窒素種の1つである。過酸化亜硝酸塩(ONOO-)の共役酸で、酸解離定数(pKa)は、約6.8である。in vivoでは、一酸化窒素(NO)と超酸化物(O2・-)の拡散律速反応で形成される。硝酸異性体で、速度定数k = 1.2 s-1異性化する。この過程は、ヒドロキシルラジカル二酸化窒素ラジカルの形成の最大5%に寄与する。芳香族化合物とONOOHの間で錯体を形成し、ONOOHをcis型からtrans型に変換することで、低収率で芳香族化合物を酸化及び硝酸化する[3]。また、過酸化亜硝酸は大気化学において重要な役割を果たす。

出典

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  1. ^ N.Connelly and T. Damhus, IUPAC. Nomenclature of Inorganic Chemistry, RSC Publishing, Cambridge, 2005
  2. ^ Peroxynitrous Acid - Compound Summary”. PubChem Compound. USA: National Center for Biotechnology Information (16 September 2004). 11 April 2012閲覧。
  3. ^ Koppenol, W. H.; Bounds, P. L.; Nauser, T.; Kissner, R.; Rüegger, H. (2012). “Peroxynitrous acid: controversy and consensus surrounding an enigmatic oxidant”. Dalton Transactions 41: 13779–13787.