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過レニウム酸バリウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
過レニウム酸バリウム
Ba(ReO4)2
モル質量 637.74
CAS登録番号 13768-52-0
融点

799

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

過レニウム酸バリウム(かレニウムさんバリウム、: Barium perrenate)は、化学式 Ba(ReO4)2 で表される無機化合物バリウム過レニウム酸の塩で、無色(白色)の結晶であり、結晶性水和物を形成する。

生成

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水酸化バリウム過レニウム酸の水溶液に加えると生成する。

物理的特性

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過レニウム酸バリウムは無色(白色)の結晶を形成する。

水に溶けやすく、メタノールエタノールにもやや溶けやすい。

水溶液からBa(ReO4)2・2H2O[1]およびBa(ReO4)・4H2O[2]の組成の結晶性水和物が形成される。真空中で120℃に加熱すると水分が失われる[3]

結晶性水和物Ba(ReO4)2・4H2Oは単斜晶系の結晶であり、空間群 P 21/n,セルパラメータ a = 0.7376 nm,b = 1.2452 nm,c = 1.2173 nm,β = 90.04°,Z = 4である。

化学的特性

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炭酸バリウムと共に加熱すると、オルソ過レニウム酸バリウム[訳語疑問点]が生成する。

出典

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  1. ^ J. G. F. Druce (2013). Rhenium. Cambridge University Press. ISBN 978-1-107-69324-1
  2. ^ J. Macíček, T. Todorov (1992). "Structure of a barium perrhenate tetrahydrate". 48 (4) (Acta Crystallographica Section C ed.): 599–603. doi:10.1107/S0108270191011125 {{cite journal}}: Cite journalテンプレートでは|journal=引数は必須です。 (説明)
  3. ^ Georg Brauer (2012). Handbook of Preparative Inorganic Chemistry. Vol. 2. Elsevier.

関連文献

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  • Руководство по неорганическому синтезу: В 6-ти т. Vol. 5. М.: Мир. Ред. Брауэр Г. 1985.
  • R. D. W. Kemmitt,R. D. Peacock (2013). The Chemistry of Manganese, Technetium and Rhenium. Elsevier. ISBN 0-08-018870-2
  • Неорганическая химия. Vol. 3. М.: Академия. под ред. Ю.Д. Третьякова. 2007.