近鉄DB90形ディーゼル機関車
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DB90形は、かつて近畿日本鉄道に在籍したディーゼル機関車である。
91の1両のみ存在した。車両型式のあるディーゼル機関車としては、2013年現在近鉄で最後の形式である。
概要
[編集]1964年(昭和39年)3月10日に養老線に貨物駅の東方駅が開業。そこから住友セメント桑名SSへの貨物専用線が開設された際、専用の機関車として新製配置された日立製作所製15tの小型ディーゼル機関車である。所有は住友セメントであったが、車籍は近鉄が所有していた。
住友セメント専用線のみで運用されていたという。
1985年(昭和60年)に専用線を用いた貨物輸送が廃止されると不要となり、1986年(昭和61年)5月9日に廃車される。その後、住友セメントに引き取られ、岐阜県本巣郡本巣町(現・本巣市)の同社岐阜工場の工場内で使用された。同社の他の機関車が樽見鉄道に転籍していく中、小型のため転籍することなかった。
現在の状況は不明。
主要諸元
[編集]- 全長:6050mm
- 全幅:2400mm
- 全高:3353mm
- 重量:15.0t
- 軸配置:B
- エンジン:日立B40SE
- 出力:150馬力
参考文献
[編集]- 鹿島雅美『近鉄II』保育社〈日本の私鉄 31〉、1983年11月1日。ISBN 978-4586506224。