近藤勝彦 (植物学者)
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近藤 勝彦(こんどう かつひこ、1944年[1]5月[2] - )は、日本の植物学者。広島大学名誉教授。植物遺伝子資源学、細胞遺伝学専攻。多くの食虫植物に関する著作を執筆している。
略歴
[編集]名古屋市生まれ[2]。父親は制御部品製造会社三明電機の社長の近藤誠宏(筆名、本名徳吉)で食虫植物愛好家であり[2]、父親に伊吹山へ植物採集に連れて行ってもらったこと[1]や、父親がハエトリグサの栽培を始めたこと[1]から、植物に強い興味を抱くようになった[1]。
1968年に東京農業大学を卒業後、ノースカロライナ大学チャペルヒル校植物学科で博士課程を修了した。1976年にメリーランド大学カレッジパーク校生物学科講師、広島大学助手となり、1979年講師、1982年助教授、1989年理学部教授となった[1]。2008年定年退職。モウセンゴケ属のDrosera dilatatopetiolaris、Drosera falconeri、Drosera lanataやタヌキモ科のPinguicula sharpiiなどを記載した[3]。
著作
[編集]- 『食虫植物 入手から栽培まで』近藤誠宏、近藤勝彦 文研出版 (1976年)
- 『原色食虫植物』 近藤勝彦, 近藤誠宏 家の光協会 (1983年)
- 『食虫植物図鑑 カラー版』 近藤勝彦, 近藤誠宏 家の光協会 (2006年)
- 『ハーブきく』 近藤勝彦 東京農業大学出版会 (2010年)
- 『基礎植物育種学』 近藤勝彦、丹羽克昌、本橋強、青山社 (2012年)