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辻本一英

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

辻本 一英(つじもと かずひで、1951年 - )は、日本郷土史家。芝原生活文化研究所代表、NPO法人ヒューマンネットとくしま理事長。阿波木偶箱まわし保存会顧問、徳島県部落史研究会会長を歴任。

来歴

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徳島市生まれ。駒澤大学文学部国文学科、佛教大学社会学部社会福祉学科卒業。県立高校講師を経て、財団法人徳島県同和対策推進会にて啓発業務などに従事。

1995年「阿波木偶箱まわし保存会」を組織。「三番叟まわし」「箱廻し」「えびすまわし」「大黒まわし」等の無形民俗文化財の伝承を手掛ける。同保存会は、徳島新聞賞文化賞(2006年)、ユネスコ「ACCU賞」(2009年)、阿波文化創造賞(2009年)などを受賞[1]。阿波木偶の門付け用具(163点)は、2009年に国登録有形民俗文化財第12号となる(四国初)。

1998年に徳島県同和対策推進会を退職し「芝原生活文化研究所・資料室」を設立。徳島県内の多様な被差別部落の伝統芸能や祝福芸、生産と労働を中心とした生活文化の調査研究に取り組み、門付芸「三番叟まわし」や大道芸の「箱廻し」、祝福芸「芝原えびす舞」などを復活させる。芝原自主夜間学校・生活文化学級を主宰。

2007年3月、特定非営利活動法人ヒューマンネットとくしま設立。

2011年より4年間、徳島県内外の研究者を招聘し、阿波木偶箱まわし調査・伝承推進事業を企画。調査報告集(4冊)を出版し、阿波木偶「三番叟まわし」の基礎資料となった。

全国各地で人権・同和問題、福祉、まちづくり、文化関係の講演を行う[2][3][4][5]。その傍ら、伝統大道芸や一人遣い伝統人形芝居公演を国内外で企画。2015年、ミラノ万国博覧会の日本館(徳島ウイーク)で木偶文化を発信。ドイツ、フランス、ポルトガル、韓国、アメリカ合衆国などでも公演を行った。徳島ペンクラブ理事。

著書に「阿波のでこまわし」など[6][7][8]

受賞

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  • 2016年度 第4回 水木十五堂賞[9][10]

著書

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論文

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出典

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  1. ^ サントリー文化財団. “2017年受賞「阿波木偶箱まわし保存会」”. 2021年3月17日閲覧。
  2. ^ 大分県. “「正月を祝う木偶(でこ)(人形)まわし」2019年11月”. 2021年3月17日閲覧。
  3. ^ 法政大学. “「差別を超えて文化を取り戻す」2017年05月29日”. 2021年3月17日閲覧。
  4. ^ 「辻本一英 講演依頼」”. 2021年3月17日閲覧。
  5. ^ システムブレーン. “辻本一英”. 2021年3月17日閲覧。
  6. ^ 紀伊國屋書店. “著書”. 2021年3月17日閲覧。
  7. ^ 部落解放・人権研究所. “書評・辻本一英著『阿波のでこまわし』”. 2021年3月17日閲覧。
  8. ^ フルーク映像. “「『えびす舞に思いをのせて』でこまわしを復活・辻本一英」2006年11月制作”. 2021年3月17日閲覧。
  9. ^ 大和郡山市. “「第4回 水木十五堂賞 受賞者の紹介」”. 2021年3月17日閲覧。
  10. ^ 徳島新聞. “「第4回水木十五堂賞に選ばれた辻本一英さん」2016.1”. 2021年3月17日閲覧。

外部リンク

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