辻嘉一
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辻 嘉一(つじ かいち、1907年1月2日 - 1988年11月17日)は、日本の料理人。
京都市生まれ。実父は懐石料理「辻留」の初代料理人・辻留次郎で、裏千家からの指導をもとに明治時代の1902年に京都・東山[1]で開いた[2]。
自身は1954年、東京・赤坂に「懐石 辻留」の出店を果たした[2]。実子は三代目・辻義一[3]。現在は四代目・辻育子(女将)が経営している。
著書
[編集]- 『懐石料理 風炉の巻』河原書店 1949
- 『懐石茶事二ケ年』河原書店 1950
- 『懐石料理 2 炉の巻』河原書店 1950
- 『茶懐石』婦人画報社 1958
- 『料理のお手本』文藝春秋新社 1958 のち中公文庫、改版
- 『味噌汁三百六十五日』婦人画報社 1959
- 『御飯の手習』婦人画報社 1960
- 『庖丁控』婦人画報社 1960
- 『料理コツのこつ』婦人画報社 1961、『辻留・料理のコツ』中公文庫 1980、改版
- 『現代豆腐百珍 辻留』婦人画報社 1962
- 『向附 辻留懐石伝書』婦人画報社 1964
- 『辻留煮たきもの』日本放送出版協会 1964
- 『焼物 懐石料理』婦人画報社 1965
- 『煮たもの』婦人画報社 1966
- 『家庭料理のコツ 日本料理篇』文藝春秋 1967 文春実用百科
- 『献立帳』三月書房 1967、新版1999 のち光文社知恵の森文庫
- 『四季のもてなし料理』婦人画報社 1967
- 『八寸・口取』婦人画報社 1968
- 『御飯と味噌汁 懐石伝書』婦人画報社 1969
- 『点心 懐石伝書』婦人画報社 1969
- 『会席料理の一年』女子栄養大学出版部 1972
- 『辻留・料理心得帳』婦人画報社 1972 のち中公文庫、改版
- 『名品茶懐石』婦人画報社 1973
- 『椀盛 懐石伝書』婦人画報社 1973
- 『大福帳』三月書房 1974
- 『包丁余話』日本経済新聞社 1974 のち中公文庫
- 『煮合わせと香のもの 辻留・伝承料理』婦人画報社 1975
- 『裏千家懐石』淡交社 1976、新版「懐石の手ほどき」2018
- 『辻留月々の趣向料理』婦人画報社 1976
- 『味覚三昧』中央公論社 1976 のち文庫、改版
- 『おつくり・おつまみ 辻留・伝承料理』婦人画報社 1977
- 『食味』PHP研究所 1977
- 『焼いたもの 辻留・伝承料理』婦人画報社 1977
- 『味のいろは歌留多』PHP研究所 1978 のち中公文庫
- 『仕入帳』三月書房 1979
- 『辻留の茶懐石』淡交社 グリーンブックス 1979
- 『滋味風味』中央公論社 1981 のち文庫、改版
- 『茶懐石事典』柴田書店 1981
- 『あなたの懐石 家庭でもてなす一汁三菜』婦人画報社 1982
- 『旬を盛る 料理歳時記』新潮社 1982-83、春夏秋冬の全4巻
- 『盛付秘伝』柴田書店 1982
- 『辻留のコツ家庭料理』新潮文庫 1983
- 『辻留のご飯のすべて 心をこめた滋味風味一八七品』婦人画報社 1983
- 『五味六味』中央公論社 1985 のち文庫
- 『辻留食の美器の美』中央公論社 1985
- 『辻留ご馳走ばなし』中公文庫 1999、『暮しの設計』連載「滋味禮讃」
- 編著(図版本)
- 『カラー点心』淡交社 1980
- 『もてなしの演出』中央公論社 中公ミニムックス 1983
- 『料理と食器 盛りつけのコツ』中央公論社 中公ミニムックス 1983
- 『辻留秋の料理 秋出盛りの海山の幸を豊かに使った辻留料理』婦人画報社 1985
- 『辻留季節の点心 折りふしのもてなし料理とその作法あれこれ』婦人画報社 1985
- 『辻留夏の料理 涼しさと熱つあつをともに楽しむ夏の味覚集』婦人画報社 1985
- 『辻留春の料理 海山の春の香りを食卓に 家庭で作る辻留の味』婦人画報社 1985
- 『辻留冬の料理 滋味豊かな冬の材料を生かして作る家庭の味』婦人画報社 1985
- 『辻留の宴の演出 パーティーのための日本料理』柴田書店 1987
- 『辻留の和食器入門』中公文庫ビジュアル版 1996
- 『料理秘伝 辻留・辻嘉一語録』浪川寛治編著 婦人画報社 1996
共著
[編集]- 『食の味、人生の味』小野正吉と、柴田書店 1982
- 『対談 大人の味』宮尾登美子と、文化出版局 1985
- のち新潮文庫、改題『土佐の味 京の味』中公文庫
- 『神々の饗 太陽と土と海の恵み』高橋忠之対談、柴田書店 1985