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辰市神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
辰市神社

辰市神社
所在地 奈良県奈良市杏町64
位置 北緯34度39分32.15秒 東経135度48分10.35秒 / 北緯34.6589306度 東経135.8028750度 / 34.6589306; 135.8028750 (辰市神社)座標: 北緯34度39分32.15秒 東経135度48分10.35秒 / 北緯34.6589306度 東経135.8028750度 / 34.6589306; 135.8028750 (辰市神社)
主祭神 武甕槌命
経津主神
社格 旧村社[1]
本殿の様式 流造[2]
例祭 10月10日[2][脚注 1]
地図
辰市神社の位置(奈良市内)
辰市神社
辰市神社
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辰市神社(たついちじんじゃ)は、奈良県奈良市杏町にある神社。もと神宮神社(こうのみや・鴻宮)と呼ばれていた[3]

歴史

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神護景雲2年(768年)、武甕槌命鹿島神宮より春日大社に遷座した後、供奉した中臣時風秀行は神託により西南の方へ神木を投じ、その落ちた辰市の地を居所とした[3]。時風らは春日の神木を崇敬し、この地に奉斎したのが神宮社、すなわち辰市神社であるという[3]

「春日社記録 (中臣裕明記)」の建久9年(1197年)4月22日の条によると、春日大社末社の木宮社 (紀伊神社)の旧殿を譲渡されている[4]。また嘉禎2年(1236年)の遷宮においても、本社第二殿を拝領している[4]

天正年間に松永久秀筒井順慶の戦火にあい、南門、拝殿、神楽所、移殿など社殿がことごとく消失した[3]。その後の慶長の乱などもあり、神楽もほぼ一時中絶した[3]。神事は享和2年(1802年)から再興[3]。かつては頭屋渡りなどの祭事の際には、甲冑騎馬姿で参道を渡御したと伝わる[3]。社殿境内は明治から大正にかけて復興され、鳥居は1919年(大正8年)10月に再建[3]。鳥居の両側に「神宮社」と刻まれた天保4年(1833年)の石灯籠がある[3]

祭神

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春日大社の2神を祀る[3]

社殿

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  • 本殿 - 流造[2]
  • 神饌所[2]
  • 前方に10個の礎石が並ぶが、かつてここに桁行5間余、梁行1間半の「門長屋」と呼ばれた拝殿があった[2]

ギャラリー

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脚注

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  1. ^ 奈良県史 神社 p.287によると10月16日

出典

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  1. ^ 奈良県史 神社, p. 36.
  2. ^ a b c d e 奈良市史, p. 489.
  3. ^ a b c d e f g h i j 奈良市史, p. 488.
  4. ^ a b 奈良県史 神社, p. 287.

参考文献

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  • 奈良県史編集委員会 編『奈良県史 5 神社』名著出版、1989年。 
  • 奈良市史編集審議会 編『奈良市史 社寺編』吉川弘文館、1985年。