辰市神社
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辰市神社(たついちじんじゃ)は、奈良県奈良市杏町にある神社。もと神宮神社(こうのみや・鴻宮)と呼ばれていた[3]。
歴史
[編集]神護景雲2年(768年)、武甕槌命が鹿島神宮より春日大社に遷座した後、供奉した中臣時風・秀行は神託により西南の方へ神木を投じ、その落ちた辰市の地を居所とした[3]。時風らは春日の神木を崇敬し、この地に奉斎したのが神宮社、すなわち辰市神社であるという[3]。
「春日社記録 (中臣裕明記)」の建久9年(1197年)4月22日の条によると、春日大社末社の木宮社 (紀伊神社)の旧殿を譲渡されている[4]。また嘉禎2年(1236年)の遷宮においても、本社第二殿を拝領している[4]。
天正年間に松永久秀と筒井順慶の戦火にあい、南門、拝殿、神楽所、移殿など社殿がことごとく消失した[3]。その後の慶長の乱などもあり、神楽もほぼ一時中絶した[3]。神事は享和2年(1802年)から再興[3]。かつては頭屋渡りなどの祭事の際には、甲冑騎馬姿で参道を渡御したと伝わる[3]。社殿境内は明治から大正にかけて復興され、鳥居は1919年(大正8年)10月に再建[3]。鳥居の両側に「神宮社」と刻まれた天保4年(1833年)の石灯籠がある[3]。
祭神
[編集]社殿
[編集]ギャラリー
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神饌所
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本殿
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歌碑
脚注
[編集]出典
[編集]参考文献
[編集]- 奈良県史編集委員会 編『奈良県史 5 神社』名著出版、1989年。
- 奈良市史編集審議会 編『奈良市史 社寺編』吉川弘文館、1985年。