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跳べ!! 暗殺犬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
跳べ‼︎ 暗殺犬
漫画:跳べ‼︎ 暗殺犬
作者 関川夏央(原作)
谷口ジロー(作画)
出版社 芳文社
掲載誌 『漫画パンチ』第11巻第6号(1977年3月22日号)
話数 読み切り
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跳べ!! 暗殺犬』(とべ!! あんさつけん)は、関川夏央の原作を谷口ジローが作画した日本の漫画作品である。

概説

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本格デビューから5年が過ぎた谷口ジローは、創作に行き詰まっていた[1]。それを見た『漫画パンチ[注 1]』編集者の藤原徹は、谷口ジローにストーリーテラーを付けたら、もっと良くなるはずだと考え、同誌でコラムを書いていた関川夏央を紹介することにした[2]。関川夏央は、1977年正月に、藤原徹から絵は上手いがストーリーが苦手な漫画家がいるので助けてくれないかと頼まれたという[3]。二人が組んだ最初の共作が本作で、谷口ジローはこんなストーリーは自分では考えられないと興奮したと語っている[1][4]。本作の成功から、二人は同誌に毎号新作を発表して行くことが決まった[2]

あらすじ

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訓練された「暗殺犬」が、国会議事堂を襲う[3]

初出

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『漫画パンチ』第11巻第6号(1977年3月22日号)に掲載された[2]

単行本

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『関川夏央 谷口ジローのアクション劇画2 無防備都市(下)』に所収された。

  • 『関川夏央 谷口ジローのアクション劇画2 無防備都市(下)』関川夏央、オハヨー出版、東京〈別冊エースファイブコミックス〉。 

関連書誌

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  • 関川夏央,佐藤俊行,鈴木明夫「名作誕生の舞台裏」『芸術新潮』第63巻第7号、新潮社、東京、2017年7月25日、ISSN 0435-1657全国書誌番号:00006598 
  • 藤原徹 著「若き日の谷口を導いた、編集者」、染谷誠 編『描くひと 谷口ジロー』双葉社、東京、2019年9月29日、230-237頁。ISBN 978-4-575-31492-2NCID BB29080545OCLC 1126777928全国書誌番号:23284053 

脚註

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註釈

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  1. ^ 『漫画パンチ』は1967年に創刊した芳文社の月刊漫画誌で、1985年に『まんがスポーツ』を後継誌とし刊行を終了した。

出典

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  1. ^ a b 『描くひと 谷口ジロー』, pp. 11–40, 谷口ジローが語る 1.
  2. ^ a b c 『描くひと 谷口ジロー』, pp. 149–170, 若き日の谷口を導いた、編集者.
  3. ^ a b 『描くひと 谷口ジロー』, pp. 84–99, 『事件屋稼業』と『「坊ちゃん」の時代』の頃.
  4. ^ 描くひと 谷口ジロー展』(プレスリリース)世田谷文学館、2021年9月8日https://www.setabun.or.jp/wp/wp-content/uploads/2021/07/TaniguchiJiro_PR_02.pdf2023年12月16日閲覧 

参考文献

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