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足フェティシズム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
女性の足部。足指、足首などがフェティシズムの対象となる。
指の長いギリシャ型の足はフェティシズムの対象となりやすい。
裸足の女性。公の場で裸足になる(あるいは見る)ことに興奮を覚える類のフェチも存在する。
脚部を露出し、裸足で踊る歌手。足フェティシズムはしばしば脚部を対象とした脚フェティシズムと一体化する。

足フェティシズム(あしフェティシズム、: Foot fetishism)とは、足部に非常に強い誘惑を覚えるフェティシズムの一種である。特に男性女性に特別な性的興奮を有する場合が多いが、足フェティシズムは異性愛者にも同性愛者にも関係がある。足フェチなどと略される[1]

同じ足フェチであっても興奮する部位は異なることがある。大まかに分類すると以下のように分かれる。

  • かかとからつま先まで(足全体)
  • 足の指・つま先
  • 足の裏

そして、足フェチはTwitterInstagramなどのSNSで自分の足や、撮影相手などの足を投稿するアカウントも存在している。

概要

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足部を性的対象とする好みとしては、足の指(特に長い足指)や足の形(特にギリシャ型の足[2])に特に執着するような、本来のフェティシズムに近い例もみられる。パートナーの足を愛撫し、舐め、接吻することを愛好する場合も多い。

フェティシズムとは性的対象の歪曲を指すため、足フェティシズムであれば美しい足を見ながらの自慰行為や足への射精、足による愛撫(俗称:足コキ)による射精などで満足をし、性行為にいたらない程度の性的倒錯を意味する。

足で性器を操作することはSM行為にあたる。マゾヒズムと密接に結びついたケースでは強制的に足を舐めさせられる、臭いを嗅がされる、踏まれるといった行為に強い性的興奮を覚えることがあるが、この場合マゾヒズムとフェティシズムとの切り分けが困難であり正確な性的対象の特定が難しい。

足フェティシズムの一種として「生足フェティシズム」がある。

通常は靴や靴下など履いて歩く場所を裸足生足)で歩くことや、そのような人を見ることで興奮する類のものもあり、それをSNSに公開する人もいる。他にはスニーカーを素足で履く(素足履き)をしたりみたりすることで興奮するものもある。

脚部を対象とした脚フェティシズムともしばしば一体化する。

なお、ハイヒールスニーカーといった装身物に特化したフェティシズムは靴フェティシズムなど他のフェティシズムに分類される。

心理学的側面

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大部分のフェティシズムがそうであるように、この誘惑は心理学的にはリビドーに関連付けられる。ジークムント・フロイトはこのタイプのフェティシズムは特に男性に多く見出されるという仮説を立てた。場合によっては、足フェティシズムは完全に排他的なもので、足がパートナーの生殖器を完全に置き換えてしまい得る[3]

1914年5月11日に、フロイトは「足フェティシズムの症例」を発表した[3]。フロイトはフェティシズムの対象に男根的な象徴体系を位置付けた。その理論によると、他の全ての部分を排除して身体の特定の部分(この場合は足)に欲望を置き換えることはその人が幼年期に足を性器に結び付けるように条件付けられたことを物語っているのだという(フェティシズムの項目を参照)。1927年の論文では、フロイトは娘たちの足を縛ることで足をエロティックな誘惑の道具にするという中国の慣習(纏足)に触れている。フロイトにとって、ここで重要なのは女性の足を対象とした集団的なフェティシズムの現象であった。フロイトはそこに去勢恐怖の社交化を見出した[3]。ここでの足フェティシズムは女性または男性の足に対する男性のそれに当て嵌まる。足フェティシズムでは足の匂いを嗅ぐ強い欲求を覚え、それは概して快いものと感じられ、性的興奮を覚えるにまで至り、さらにはパートナーの踵や足指や爪先を舐めたいという欲望を覚える。

脚注

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  1. ^ Passioni esce il film che sdogana il feticismo per i piedi”. 18-06-18閲覧。
  2. ^ 足には親指が最も長いエジプト型、人差し指が最も長いギリシャ型、親指と人差し指が同じ長さのスクエア型がある
  3. ^ a b c Paul-Laurent Assoun (2002). Le Fétichisme. Que sais-je ?. PUF. ISBN 2130530435 

関連項目

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外部リンク

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