越村俊一
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越村 俊一(こしむら しゅんいち、1972年 - )[1]は日本の工学者、大学教授。
概要
[編集]東北大学工学部土木工学科卒業、東北大学大学院工学研究科博士後期課程修了、博士(工学)。2000年から日本学術振興会特別研究員となり、東京大学地震研究所・アメリカ海洋大気局で勤務する。2005年東北大学大学院工学研究科助教授に就任、2007年に准教授に。2012年東北大学災害科学国際研究所教授に就任、2018年株式会社RTi-castを設立し、ファウンダー、CTOに就任[2]。
東北大学災害科学国際研究所では中心となって「リアルタイム津波浸水・被害予測システム」を開発。これによって地震発生から15~30分で地域ごとの津波被害を予想できるようになった。内閣府は南海トラフ地震に備えてこのシステムを採用し、2018年4月から本格的に運用している[3]。このシステムは第1回日本オープンイノベーション大賞「総務大臣賞」を受賞[4]。
経歴
[編集]1995年東北大学工学部土木工学科卒、1997年東北大学大学院工学研究科博士課程前期修了、2000年東北大学大学院工学研究科博士課程後期修了(博士(工学[1]))。
- 1998年4月 - 2000年3月 日本学術振興会特別研究員(DC2)
- 2000年4月 - 2002年3月 日本学術振興会特別研究員(PD) この間、東京大学地震研究所、米国海洋大気庁で津波研究に取り組む。
- 2002年4月 - 2005年4月 阪神淡路大震災記念 人と防災未来センター 専任研究員
- 2005年5月 - 2012年3月 東北大学工学部災害制御研究センター 助教授(2007年4月に准教授に配置換)
- 2012年4月 - 現在 東北大学災害科学国際研究所 教授
- 2018年3月 - 現在 株式会社RTi-cast CTO
主な受賞歴
[編集]- 2000年 土木学会Coastal Engineering Journal Award
- 2002年 Mohammed El–Sabh Award of 2002
- 2004年 国土技術開発賞最優秀賞 GPS津波計の開発[5]
- 2006年 土木学会海岸工学論文賞[6]
- 2010年 土木学会論文賞[7]
- 2012年 第14回日本水大賞国際貢献賞 津波減災のための数値解析技術の世界展開[8]
- 2018年 科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)
- 2019年 第1回日本オープンイノベーション大賞 総務大臣賞[9]
- 2021年 JST大学発ベンチャー表彰特別賞
- 2021年 第20回ドコモ・モバイル・サイエンス賞 先端技術部門優秀賞[10]
- 2022年 第71回河北文化賞[11]
著書
[編集]共編著
脚注
[編集]- ^ a b 越村 俊一 (Shunichi Koshimura) - マイポータル - researchmap
- ^ “東北大と国際航業など、津波被害推定で新会社”. 日本経済新聞 電子版. 2019年12月16日閲覧。
- ^ “津波の被害を最短15分で予測、世界最速の全自動シミュレーション”. 日経BP. 2019年12月16日閲覧。
- ^ “東北大学が第1回日本オープンイノベーション大賞「総務大臣賞」を受賞 「リアルタイム津波浸水被害予測システムの開発と運用」”. 東北大学. 2019年12月16日閲覧。
- ^ “第6回国土技術開発賞 最優秀賞概要”. 2024年9月22日閲覧。
- ^ “2006年度海岸工学論文賞”. 2024年9月22日閲覧。
- ^ “土木学会論文賞受賞者一覧”. 2024年9月22日閲覧。
- ^ “第14回 日本水大賞 国際貢献賞”. 2024年9月22日閲覧。
- ^ “第1回日本オープンイノベーション大賞”. 2024年9月22日閲覧。
- ^ “第20回ドコモ・モバイル・サイエンス賞受賞者”. 2024年9月22日閲覧。
- ^ “第71回河北文科賞”. 2024年9月22日閲覧。