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赴戦江ダム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

赴戦江ダム(ふせんこうだむ、朝鮮語:부전강댐)は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)咸鏡南道赴戦郡にあるダム。1929年10月にダムが竣工、鴨緑江の支流・赴戦江を堰き止め、面積約24平方キロメートルの赴戦湖が生成した。

概要

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1925年夏から久保田豊らが現地で調査を開始。1926年1月27日、日窒コンツェルンの全額出資で朝鮮水電株式会社が設立され、赴戦江ダムと赴戦江発電所の建設が始まる。赴戦湖(標高1200m)の湖水は27.5kmのトンネルを通じて咸鏡山脈南麓の城川江に落とされ、20万KWの電力は朝鮮窒素肥料株式会社・興南工場で使用された。

私が赴戦高原に足を踏み入れたのは大正十四年の夏であった。(中略)測量、調査は約六ヵ月で終わり、いよいよ設計にとりかかった。赴戦江は長津江、虚川江とともに鴨緑江の支流で、赴戦高原を北西に流れて鴨緑江に注いでいる川だ。森田さん(註・森田一雄)と私の案は、この流れをある地点に集め、そこから逆に、水源の方にトンネルを掘って落差の急な東海岸―日本海に落とそうするものである。いわば流域変更であり、人間の力で水の流れを逆にしようというのだから大きなそして愉快な計画である。 — 「久保田豊」『私の履歴書 経済人9』日本経済新聞社・1980年

参考

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「久保田豊」『私の履歴書 経済人9』日本経済新聞社・1980年