コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

あかほりさとる

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
赤堀悟から転送)
あかほりさとる 
ペンネーム あかほりさとる
あかほり悟
万城めいと[1] 
誕生 赤堀 悟
(あかほり さとる)
(1965-03-08) 1965年3月8日(59歳) 
日本の旗 日本愛知県刈谷市 
職業 小説家
ライトノベル作家
脚本家
漫画原作者 
言語 日本語 
国籍 日本の旗 日本 
最終学歴 明治大学農学部農業経済学科卒業 
活動期間 1989年 -
代表作 NG騎士ラムネ&40
爆れつハンター
セイバーマリオネット
六門天外モンコレナイト 
デビュー作 天空戦記シュラト 
配偶者 北川みゆき漫画家) 
親族 奥谷かひろ漫画家) 
公式サイト あかほりさとる 公式サイト
『i-POLILIN』
(日本語) 
テンプレートを表示

(本名:赤堀 悟1965年3月8日[2] -)は、日本小説家ライトノベル作家脚本家漫画原作者SATZ社長血液型はO型[3]

来歴

[編集]

愛知県刈谷市で出生、半田市で育つ[4]愛知県立半田東高等学校明治大学農学部農業経済学科卒業

大学在学中の1986年小山高生主宰の脚本学校「アニメシナリオハウス」を受講し(2期生)、翌年の小山による脚本家集団「ぶらざあのっぽ」発足にも参加。1988年テレビアニメホワッツマイケル』の脚本でデビューした。以後、アニメで、『天空戦記シュラト』『宇宙の騎士テッカマンブレード』など、多くの作品のシリーズ構成や脚本を手がける。

1989年に『天空戦記シュラト』のノベライズで小説家デビュー。1990年代半ばからは、脚本家の枠を越えて『NG騎士ラムネ&40』、『爆れつハンター』、『六門天外モンコレナイト』など、執筆した小説がメディアミックス展開で次々と漫画、アニメ、ラジオドラマとなり一時代を築いた。またCD「あぶらみぶらざあず」では脚本のみならずプロデュースとしても活躍し、林原めぐみを中心とした「第3次声優ブーム」を影から支えた功労者でもあると言える。

1992年に独立後「あかほりさとる事務所」を設立。現在は株式会社エスエーティゼット・マルチコンテンツ創作集団『SATZ』(所属花田十輝等)の代表を務める傍ら『東放学園映画専門学校』で講師の仕事などもこなしている。

2015年、白泉社招き猫文庫にて「あかほり悟」名義で執筆活動中。

作風

[編集]

あかほりの小説は、脚本家出身の作家に多く共通する独特の文章の癖が強く顕れている。顕著なものとして「チュドオオオオオオオン」「ドガガガガガガガッ」などの漫画的な擬音表現の多用、時に「ページの下半分を切り取ってメモ帳に使える」と冷笑される程の改行の多さなどが挙げられ、時折「(アニメ用の)脚本をそのまま小説にしたような文体」と冷笑される(あかほり自身も半ば冗談でページ数を稼ぐために濫用していると述べているほどである)。

自著「オタク成金」で、この表現方法についてあかほりは「中学や高校の1クラスの中で、本を読むのは5人ぐらい。その5人のパイを取り合うより、残り35人が本を読むように取り込んだほうが、取り合いにもならず利益が出せる」としている。また自身における「ライトノベル」とは「擬音を使って、アニメや漫画を小説化すること」がスタートであり、あかほりの小説は漫画やアニメをそのまま小説にスライドさせたら…という考えに基づき書かれている。

なお、主に擬音表現等の文字の大きさ(Qという単位で表す)を、文字指定ではなく原稿用紙にそのまま大きく書き込み、原稿の文字数を稼ぐ手法を最初に発明したのが自分であると主張している。

人物

[編集]

はっぴぃセブン〜ざ・テレビまんが〜』『吉永さん家のガーゴイル』のスタッフロールでは本名の赤堀 悟名義になっている。

妹は漫画家奥谷かひろ、妻は漫画家の北川みゆき。奥谷は、あかほりとの共同作業(漫画の原作や小説化アニメ化など)の実績は今のところ無い。北川については後述のとおり、自分の原作漫画『ぷりんせすARMY』のOVA化に際し、夫であるあかほりが脚本を手がけており、またあかほりが数点の北川作品を小説化している。しかし、逆方向の共同作業(あかほりの小説を北川がコミカライズする等)の実績は今のところ無い。

ラジオ番組イベントにも積極的に出演して、タレント的な活動もこなしていた。特に自身の作品である「爆れつハンター」にも出演した声優の水谷優子とのコンビでラジオ番組が23年間続いた、当時作家がラジオのパーソナリティーをやると言うことがあまりなかったことと、あかほり自身がラジオをやるなら水谷とやりたい(あかほり自身が作家になる前から水谷は憧れの存在だった)とリクエストしたことから、2人のラジオはリスナーにも好評だったが、2016年に水谷が亡くなったことがあかほりにとっては相当堪えたようであり、裏方に戻ることを宣言しパーソナリティーを引退した。

締め切りを守らずに飲みに出かけてしまうなど、その傍若無人な行動と下品さから「外道」という愛称で呼ばれており、その愛称を逆手に取った作品『あかほり外道アワーらぶげ』なども存在。OVA巻末特典映像に「あきゃぽりど外道(どげみち)」として出演したこともある。イベントなどで、あかほりにファンが「外道!」とコールすると「外道じゃねえ!」と返すのがお約束である。他に、「ポリリン」という愛称や、「あほさる」(ペンネームの「あかほりさとる」を一字ずつ飛ばして読んだもの)を自称していた。

「作品作り」ではなく「商売」というスタンスであり、「売れなかったらいい作品じゃない。売れたからいい作品なんだ」と述べている[5]

2010年代に入ってからの趣味は『ドラゴンクエストX』のハウジングと筋トレ。2017年1月にTwitterアカウントも取得。

作品リスト

[編集]

(五十音順)

小説

[編集]

コミックス原作

[編集]

アニメ原作

[編集]

アニメーション

[編集]

ラジオドラマ

[編集]

CDドラマ

[編集]

ゲーム

[編集]

その他著書

[編集]
  • あかほりさとる全書 〜“外道”が歩んだメディアミックスの25年〜(編著:前田久/オトナアニメCOLLECTION
  • オタク成金(共著:天野由貴/新書)
  • 御用絵師一丸(白泉社招き猫文庫)「あかほり悟」名義 ISBN 978-4-592-83107-5

雑誌連載

[編集]
  • パソピーな日々(月刊MEGU) - 1995年9月号から1996年5月号までの全9回。「いったいいつ、こんなことやっている暇があるんだ」との副題が付いた。連載時期はWindows 95の発売前後で、これに関する話題を書いた。

出演

[編集]

ラジオ

[編集]

いずれも水谷優子とのコンビで放送。番組は名を変えつつ23年の長きに渡って放送されたが、水谷死去後の「一生ポリケロ」最終回にて、あかほりはパーソナリティを卒業して裏方に戻ることを宣言している。

テレビ

[編集]

ゲーム

[編集]

弟子

[編集]
  • アカマツリョウ、若松遼

脚注

[編集]
  1. ^ 2022年2月18日の発言
  2. ^ 『日本音声製作者名鑑2007』、285頁、小学館、2007年、ISBN 978-4-09-526302-1
  3. ^ 鈴木倫太郎(編)「親切なオレ様たちに任せろ スタッフ座談会」『月刊OUT6月増刊号 NG騎士ラムネ&40 熱血必勝攻略本』、みのり書房、1991年6月10日、87頁。 
  4. ^ オトナアニメ編集部編著『あかほりさとる全書 “外道”が歩んだメディアミックスの25年』洋泉社、2012年、p.36
  5. ^ 小黒祐一郎 『この人に話を聞きたい アニメプロフェッショナルの仕事 1998-2001』 飛鳥新社、2006年
  6. ^ 六門天外モンコレナイト :作品情報”. アニメハック. 2020年5月29日閲覧。
  7. ^ 本人のTwitterより。
  8. ^ ヤングアニマル22号 21年11月12日発売!”. 白泉社. 2021年11月12日閲覧。
  9. ^ サクラ大戦”. マッドハウス. 2016年5月22日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]