貸衣装
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貸衣装(かしいしょう)とは、一時的に用いられる貸出用の衣装や装束などを指すほか、貸衣装を貸し出す業種自体を指す。貸衣裳とも表現する。
演劇やテレビ、写真撮影用などの業務向けのほか、冠婚葬祭、卒業式、コスプレ、芸能人のステージ衣装などでの用途で、一般向けの貸衣装が存在する。
歴史
[編集]物品賃貸(レンタル、リース)業が貸し出す物品の一つとして古くから存在していた。
日本での発祥は諸説あるが、江戸時代の井原西鶴の諸作品の中に「損料屋」、「貸物屋」から「ゑぼし、白小袖。紋なしの袴」などを借り受ける話が出てくる[1]。 また、明治時代に入り洋服文化が定着すると、和服の販売不振に陥った呉服屋が新事業として着物の貸し出しを始めたことも起源の一つとされている[2]。
江戸・東京では、1915年(大正4年)、当時歓楽街であった向島に初めて貸衣装屋ができた[3]記録があり、時代を経るにしたがい徐々に一般化していった。
貸衣装を扱うことがある業種
[編集]脚注
[編集]- ^ 水谷兼治『物品賃貸業の歴史的研究-第二次世界大戦前』p.2
- ^ “貸衣装の歴史とサービス”. 東京衣装. 2024年3月26日閲覧。
- ^ 下川耿史 家庭総合研究会 編『明治・大正家庭史年表:1868-1925』河出書房新社、2000年、404頁。ISBN 4-309-22361-3。