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責任分担表

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

責任分担表: Responsibility assignment matrix、RAM)とは、リソースと活動を結びつけ、ある目的の達成に必要な仕事が全て個人やチームに割り当てられていることを保証するもの[1]責任分担マトリクス役割分担表とも。1つの形態としてRACI図に基づく形式がある。この場合に割り当てられる役割は、Responsible(実行責任者)、Accountable(説明責任者)、Consulted(協業先)、Informed(報告先)である。表の縦に活動(仕事)を並べ、横に資源(個人やチーム)を並べる。全てのマスが埋められるわけではない(ある仕事には全く関係しない人もいる)。簡単な例を示す。

活動 織田 米倉 小泉 綾瀬 新垣 小栗
調査 R A I C C  
ソフトウェア設計 I A C     R
受け入れテスト計画 R A I     C
工程完了 R A I C C C

責任分担表には他にも、検証者と承認者を加えた RACI-VS 形式、サポート的役割を加えた RASCI 形式などがある。各役割の定義は次のとおりである。

Responsible(実行責任者)
実際の作業を行う役割。複数存在することもある(チームで作業する場合)。
Accountable(説明責任者)
作業の完了を承認し、全体に責任を負う役割。A は常に1つとすべきである。
Supportive(サポート)
作業において補助的役割を果たす。
Consulted(協業先)
作業遂行に必要な情報や能力をもっている役割。双方向のやりとり(通常、R と C の間)がある。
Informed(報告先)
進捗と成果について報告を受ける役割。一方向のやりとり(通常、R から I へ)がある。
Verifies(検証者)
定義された規準や標準に照らして、作業を確認する役割。
Signs(承認者)
作業の完了を承認する役割。

責任分担表は LRC (Linear Responsibility Chart) とも呼ばれ、誰がどういうレベルで責任を負うかを示すのに使われる。例えば、各行が1つのタスクを表し、各列が個人を表す表で、個々のマスを P(Prime support、主サポート)、S(Support、サポート)、N(Notify、通知先)で埋める。LRC を責任分担表 (RAM) と呼ぶことが多い。LRCは関係者を識別し、各人がどの程度作業し、どの程度の決定に関与するかを決める。

関連項目

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脚注

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