豊岡秀訓
豊岡 秀訓(とよおか ひでのり、1941年5月8日[1] - 2020年7月8日[2])は、日本の麻酔科医、元帝京大学医学部麻酔科教授[3]。
1980年、「Effects of morphine on the rexed lamina 7 spinal neuronal response to graded noxious radiant heat stimulation(侵害性輻射熱刺激に対するRexed7層脊髄細胞の反対に及ぼすモルフィンの効果)」で、東京大学より医学博士を取得[4]。おもな研究テーマは、麻酔のファーマコキネティクス(薬物動態学)[5][リンク切れ]、急性呼吸不全、低流量麻酔[3]。
1967年、東京大学医学部卒業。 1971年、東京大学助手。イェール=ニューヘイブン病院 (Yale – New Haven Hospital) レジデント、イェール大学研究員を経て、1978年に東京大学医学部附属病院救急部講師。1986年、東京医科歯科大学助教授。1996年、筑波大学教授。2005年、帝京大学教授[6][リンク切れ]。
責任編集した『人工呼吸器の使い方』(小学館/照林社:1987年)は、第4版(2004年)まで版を重ねるロングセラーとなった[1]。
豊岡は、2012年に論文データ捏造問題が表面化した藤井善隆に対して、東京医科歯科大学、筑波大学において上司として指導する立場にあり、1990年代以来113本の論文を共著していたが、藤井の不正行為を検証した日本麻酔科学会の「藤井善隆氏論文調査特別委員会」の報告書において、豊岡は「捏造に関与しなかったとはいえその責任は重大である」と名指しで批判された[7]。
脚注
[編集]- ^ a b (初版)“人工呼吸器の使い方 豊岡秀訓 責任編集”. 国立国会図書館. 2012年9月3日閲覧。(第4版)“人工呼吸器の使い方 豊岡秀訓 責任編集”. 国立国会図書館. 2012年9月3日閲覧。
- ^ “お知らせ一覧”. 日本呼吸療法医学会. 2020年8月18日閲覧。
- ^ a b “豊岡 秀訓 (Hidenori Toyooka) - マイポータル”. researchmap. 2020年8月18日閲覧。
- ^ “Effects of morphine on the rexed lamina 7 spinal neuronal response to graded noxious radiant heat stimulation 豊岡秀訓”. 国立国会図書館. 2012年9月3日閲覧。
- ^ “診療科情報 スタッフ紹介 豊岡秀訓”. 筑波学園病院. 2012年9月3日閲覧。
- ^ “スタッフ紹介 澄川耕二”. 帝京大学医学部麻酔科. 2012年9月3日閲覧。
- ^ “藤井善隆氏論文に関する調査特別委員会報告書” (PDF). p. 9 (2012年6月28日). 2012年9月2日閲覧。