谷口雄也
現役時代 | |
基本情報 | |
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国籍 | 日本 |
出身地 | 三重県四日市市 |
生年月日 | 1992年6月1日(32歳) |
身長 体重 |
182 cm 91 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 外野手 |
プロ入り | 2010年 ドラフト5位 |
初出場 | 2012年9月4日 |
最終出場 | 2021年10月26日(引退試合) |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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谷口 雄也(たにぐち ゆうや、1992年6月1日 - )は、三重県四日市市出身の元プロ野球選手(外野手)。右投左打。愛称は「谷口きゅん」[1][2][3]。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]小学1年時から軟式野球を始め、6年時は四日市トップエースに所属。中学時代も、同チームの中学部でプレー。2年時の春に全国大会準優勝を果たす。
愛工大名電高校時代は三塁手のレギュラー。2年時の夏は愛知大会ベスト8。2年時の秋には、一時遊撃手を任されたが送球が安定しなかったため、県大会以降は中堅手に転向した。3年時の夏は外野手だけでなく投手も務めたが5回戦で敗退。甲子園出場はなかった。高校通算44本塁打[4]。高校の2学年先輩にSKE48の元メンバーの高田志織、2学年後輩に濱田達郎がいる。
2010年10月28日、プロ野球ドラフト会議にて北海道日本ハムファイターズから5位指名を受けた[5]。11月20日、契約金2000万円、年俸480万円で契約(金額は推定)。
日本ハム時代
[編集]2011年は二軍で左翼手のレギュラーを勝ち取り、二軍の中では最多の100試合に出場した。
2012年は糸井嘉男が負傷離脱した際に一軍昇格。杉谷拳士との併用で右翼手を務めた他、代打で起用された。
2013年は打率.108と結果を残せず14試合出場に留まった。
2014年には自己最多72試合に出場し打率.268、2本塁打、11打点を記録する。
2015年は岡大海、淺間大基らの台頭もあり48試合出場で打率.243と前年より成績を落とすも、6月2日の広島東洋カープ戦で前田健太からプロ初となる代打本塁打を放った(さらに、前田はこれが2015年シーズン最初の被弾だった)[6]。
2017年3月、前年から痛みを感じていた右膝の検査をしたところ、右膝前十字靱帯損傷と診断され[7]、3月16日に再建手術を受けた[8]。これにより一軍出場はなかった。
2018年11月20日、背番号を64から4に変更することが発表された[9]。
2021年10月25日、同年限りでの現役引退を発表し[10]、翌26日の埼玉西武ライオンズ戦(札幌ドーム)で引退試合が行われた。7回裏二死無走者の場面で代打出場、森脇亮介から初球の直球をフルスイングし、左前安打を記録して有終の美を飾った[11]。
2022年1月1日より球団関連会社(新球場エスコンフィールドHOKKAIDOの所有・運営を行う企業)のファイターズスポーツ&エンターテイメントに入社し、野球の普及や指導業務、新球場のPR事業に携わっている[12]。
選手としての特徴
[編集]高校通算44本塁打の長打力と50m5秒7の俊足が評価され、高校時代は「イチロー2世」と評価されていた。本人は中距離打者と自認している[13]。
人物
[編集]小顔で童顔である[13]。2014年2月に行われた千葉ロッテマリーンズとのオープン戦、韓国・LGツインズとの練習試合で本塁打を放つ活躍を見せると、「かわいすぎるスラッガー」との見出しがスポーツ紙に躍った[13]。ファンからは女優の剛力彩芽似との指摘があるが、本人はやんわりと否定している[13]。なお、剛力は谷口のことを認識しており、2014年の日ハムのファン感謝デーに出演した同じ事務所に所属するタレントを介して、谷口にエールを送っている[2]。2017年に、バラエティ特番『ジョブチューン』で初共演を果たした[14]。
2014年夏頃、日本ハム応援団が谷口の応援歌を発表[15]。
2022年、「今はSNS時代です。でも『戦力外』を簡単に予想しているのだけは許せなかった」とSNSでの戦力外予想に苦言を呈している[16]。
2023年7月7日、女優でタレント、元女子プロ野球選手の椿梨央との結婚を発表した[17]。
詳細情報
[編集]年度別打撃成績
[編集]年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2012 | 日本ハム | 4 | 6 | 5 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | .400 | .400 | .600 | 1.000 |
2013 | 14 | 43 | 37 | 3 | 4 | 1 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 4 | 0 | 0 | 11 | 0 | .108 | .195 | .135 | .330 | |
2014 | 72 | 175 | 164 | 18 | 44 | 7 | 1 | 2 | 59 | 11 | 3 | 1 | 2 | 0 | 9 | 1 | 0 | 56 | 0 | .268 | .306 | .360 | .666 | |
2015 | 48 | 124 | 107 | 15 | 26 | 5 | 0 | 2 | 37 | 10 | 5 | 2 | 1 | 2 | 14 | 0 | 0 | 25 | 3 | .243 | .325 | .346 | .671 | |
2016 | 83 | 211 | 193 | 26 | 49 | 3 | 2 | 1 | 59 | 9 | 7 | 0 | 9 | 0 | 8 | 0 | 1 | 48 | 2 | .254 | .287 | .306 | .593 | |
2018 | 6 | 6 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | .000 | .000 | .000 | .000 | |
2019 | 30 | 50 | 48 | 4 | 11 | 2 | 0 | 2 | 19 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 12 | 1 | .229 | .260 | .396 | .656 | |
2020 | 7 | 9 | 9 | 1 | 2 | 1 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | .222 | .222 | .333 | .556 | |
2021 | 8 | 12 | 12 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | .167 | .167 | .167 | .333 | |
通算:9年 | 272 | 636 | 581 | 67 | 140 | 20 | 3 | 7 | 187 | 42 | 15 | 3 | 15 | 2 | 37 | 1 | 1 | 164 | 6 | .241 | .287 | .322 | .608 |
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
外野 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2012 | 日本ハム | 4 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1.000 |
2013 | 14 | 15 | 1 | 1 | 0 | .941 | |
2014 | 63 | 70 | 3 | 1 | 0 | .986 | |
2015 | 39 | 50 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |
2016 | 64 | 101 | 3 | 0 | 2 | 1.000 | |
2018 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | |
2019 | 14 | 13 | 0 | 1 | 0 | .929 | |
2020 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | |
2021 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | |
通算 | 203 | 255 | 9 | 3 | 2 | .989 |
記録
[編集]- 初出場・初先発出場:2012年9月4日、対東北楽天ゴールデンイーグルス22回戦(東京ドーム)、2番・右翼手で先発出場[18][10]
- 初打席:同上、1回裏に美馬学から捕犠打[19]
- 初安打・初打点:2012年9月5日、対東北楽天ゴールデンイーグルス23回戦(東京ドーム)、3回裏に釜田佳直から左中間適時二塁打[10]
- 初盗塁:2014年5月2日、対オリックス・バファローズ7回戦(札幌ドーム)、3回裏に二盗(投手:金子千尋、捕手:伊藤光)
- 初本塁打:2014年7月11日、対福岡ソフトバンクホークス9回戦(札幌ドーム)、6回裏に攝津正から左越ソロ[10]
背番号
[編集]- 64(2011年 - 2018年)
- 4(2019年 - 2021年)
登場曲
[編集]- 「サンダーバード-your voice-」V6(2013年 - )[20]
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 「ZIP!チューモーク!」TVでた蔵。2014年9月4日閲覧。
- ^ a b 「【乾坤一筆】日本ハム“谷口きゅん”に激似剛力がエール」SANSPO.COM、2015年1月21日。2015年1月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年1月21日閲覧。
- ^ 「鎌ヶ谷の“きゅん”谷口雄也が東京ドームで一軍デビュー」livedoorニュース、2012年9月6日。2012年9月6日閲覧。
- ^ 「日ハム指名・愛工大名電の谷口選手「本当にうれしい」」朝日新聞DIGITAL、2010年10月29日。2014年5月19日閲覧。
- ^ 北海道日本ハムファイターズ 2010年 ドラフト情報
- ^ 「ハム谷口プロ初代打弾 今季被本塁打0マエケンから」日刊スポーツ、2015年6月3日。2021年10月26日閲覧。
- ^ 「日本ハム谷口が右膝靱帯手術へ 今季復帰は絶望」日刊スポーツ、2017年3月4日。2021年10月26日閲覧。
- ^ 「日本ハム谷口雄也が退院 右膝手術で今季絶望」日刊スポーツ、2017年4月12日。2021年10月26日閲覧。
- ^ 「日本ハム谷口「身が引き締まる思い」来季から背番4」日刊スポーツ、2018年11月20日。2021年10月26日閲覧。
- ^ a b c d 「谷口雄也選手引退のお知らせ」北海道日本ハムファイターズ、2021年10月25日。2021年10月26日閲覧。
- ^ 「引退の日本ハム・谷口が涙の代打安打 同期入団の西川らが労いの抱擁」『BASEBALL KING』2021年10月26日。2021年10月26日閲覧。
- ^ 「日本ハム、引退の谷口雄也氏が球団関連会社職員へ 「普及活動や指導に」」『日刊スポーツ』2021年12月16日。2021年12月21日閲覧。
- ^ a b c d 「打撃は質実剛健、顔は剛力彩芽?「イチロー2世」、日本ハム・谷口雄也。」Number Web、2014年5月27日。2014年5月27日閲覧。
- ^ 「ジョブチューン アノ職業のヒミツぶっちゃけます!神ってる面白さ!プロ野球選手ってこんなに面白かったんだSP!」gooテレビ番組。2017年1月8日閲覧。
- ^ 「谷口雄也 公式Twitter」『Twitter』2014年7月29日。2021年8月26日閲覧。
- ^ 「元日本ハム・谷口氏の発言が呼んだ波紋。番記者が記名で「戦力外予想」するアメリカと日本の違い<SLUGGER>」『THE DIGEST』2022年1月6日。2023年8月24日閲覧。
- ^ 木下大輔「日本ハムOB「かわいすぎるスラッガー」谷口雄也氏が結婚を発表 相手は俳優、モデルの椿梨央」『日刊スポーツ』2023年7月7日。2023年8月24日閲覧。
- ^ 「【日本ハム】谷口雄也が現役引退 26日西武戦に出場へ」『スポーツ報知』2021年10月25日。2021年12月4日閲覧。
- ^ 「2012年9月4日(火) 北海道日本ハム vs 楽天イーグルス」『北海道日本ハムファイターズ』。2021年12月4日閲覧。
- ^ 「2013年選手登場曲」北海道日本ハムファイターズ。2016年12月13日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 個人年度別成績 谷口雄也 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
- 谷口雄也 (@yuya_64) - X(旧Twitter)