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讃岐薬品

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

讃岐薬品株式会社(さぬきやくひん)は、香川県高松市田村町948番地に本社を置く、医薬品卸売業していた企業である。現在東邦薬品グループの一社「幸燿」である。

概要

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  • 香川県の塩野義製薬の第一特約店は「三好吉太郎商店」であった。しかし、昭和12年頃から取引が停止し「岡内勧弘堂」「神原薬業」「氏家薬業」が主たる取引先となる。しかし「氏家薬業」は、販売力が弱く。「神原薬業」は、一般用医薬品のみの取引。県下最大の「岡内勧弘堂」はトップ卸で、医薬品の売上高トップの武田薬品製品の扱いを主力としている武田系卸となっていた。そのため新たに塩野義製薬出資と塩野義製薬元社員の出資により「讃岐薬品」を設立する。これが愛媛県の塩野義製薬全額出資の「愛薬」設立にもつながっていく。徳島の場合は、塩野義製薬系卸「大阪薬品・徳島出張所」が基となり「徳島大薬」を設立させている。しかし、高知県では、老舗の「梅花堂薬品」が県下で積極的に塩野義製薬販売に力を注いでいたこともあり、塩野義製薬は、新たに直系卸を設立せず「梅花堂薬品」を主力卸とした。

会社概要

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  • 代表取締役社長 岡野一郎

大株主

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  • 塩野義製薬
  • 岡野一郎
  • 水野高司
  • 木村久義
  • 岡野祐二郎

沿革

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  • 1946年(昭和21年)4月 塩野義製薬出資により香川県高松市に「讃岐薬品株式会社」を創業
  • 1963年(昭和38年)6月 東京都に「大鵬薬品工業株式会社」(大塚製薬と全国の主要卸業者が出資して設立された企業である)設立。香川地区独占販売契約を締結。大鵬薬品は1県1社代理店制度を採用する
  • 2001年(平成13年)10月 オオモリ薬品四国株式会社・梅花堂薬品株式会社と業務提携
  • 2002年(平成14年)4月 オオモリ薬品四国株式会社・梅花堂薬品株式会社と合併し「株式会社幸燿」と商号変更

営業所

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主な取引メーカー

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  • 塩野義製薬
  • 藤沢薬品
  • 大鵬薬品
  • 萬有製薬
  • 大塚製薬
  • 住友製薬

トリビア

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  • 塩野義製薬の系列に属し、社章も同社の分銅マークに「S.Y.K.」を加えたものだった。また、1990年代初めまで営業車両には同社の主力商品である「ポポンS」のロゴが描かれており、社屋の屋上看板も「ポポンS」だった。

大鵬薬品設立の特約店一覧

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 社名 取締役名 都道府県(本社)
 秋山愛生舘 秋山康之進 北海道
 鶴又原薬輔 原幸三 青森県
 佐野商店 佐野謙一郎 秋田県
 小田島薬店 小田島喜兵衛 岩手県
 工藤菊太郎薬局 工藤菊太郎 山形県
 鈴彦商店  鈴木彦一 宮城県
 菅野商会 菅野祥四郎 福島県
 東日本薬品 岩崎三郎 茨城県
 中野薬局 中野佐平 栃木県
 廣瀬薬局 廣瀬順作 山梨県
 岡野庄平商店 岡野庄平 長野県
 大木製薬  竹田繁 東京都
 茂木薬品商会  茂木清典 東京都
 福神商店  福神彰 東京都
 東邦薬品  松谷義範 東京都
 横浜薬品  鈴木正美 神奈川県
 小川薬局  小川健二 群馬県
 大正堂  岩崎光一 埼玉県
 田中竹四郎商店  田中一郎 新潟県
 松井薬品  松井元三郎 富山県
 福久屋石黒伝六商店  石黒伝六 石川県
 日建産業   林弘 岐阜県
 中北商店  中北智久 愛知県
 中北商店・静岡営業所  中北鍬次郎 愛知県
 嶋路  嶋路源蔵 京都府
 山尾一二商店  山尾宗一 京都府
 森田草楽堂  森田賢一郎 奈良県
 武村商事  武村永三郎 大阪府
 丹平商事  岸本正一 大阪府
 田辺薬品  田辺源三郎 大阪府
 三星堂  上林英一 兵庫県
 林源十郎商店  林平三郎 岡山県
 杉本薬品  杉本一男 広島県
 常盤薬品  枝広省三 山口県
 池田薬局  池田雄次郎 鳥取県
 松本薬品  松本紀一 愛媛県
 讃岐薬品  木村久義 香川県
 梅花堂薬品  正木応男 高知県
 徳島大薬  小西晴夫 徳島県
 小倉薬品  吉村重喜 福岡県
 九宏薬品  木瀬克己 福岡県
 西部薬品  辻庚一 佐賀県
 東七商店  東優一郎 長崎県
 富田薬品  富田哲生 熊本県
 富田薬品・福岡支店  富田浩三 熊本県
 吉村薬品  吉村益次 大分県
 宮崎吉村薬品  吉村陸郎 宮崎県
 富田薬品鹿児島支店  富田康雄 熊本県
 琉薬(昭和47年5月より)  我喜屋良徳 沖縄県