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計量

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

計量(けいりょう、measuring, measurement)とは、一般には、容器などの計量器を用いて、質量体積時間質量流量圧力磁束密度吸収線量といった物理量などの具体的な数量を計ることをいう。

計量法では、89量の「物象の状態の量」(ほぼ物理量と考えてよい。)を計ることを「計量」と定義している。89量の「物象の状態の量」以外の量を計ることは、計量法上の「計量」としては取り扱われない。

物象の状態の量を具体的に計量するときには、計量単位(けいりょうたんい、en:unit of measurement)が必要になる。計量単位とは、計量の基準となるものをいう[1]。例えば、キログラム(kg)、立方メートル(m3)、秒(s)、キログラム毎秒(kg/s)、パスカル(Pa)、テスラ (T)、グレイ(Gy)などである。

物象の状態の量

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世の中には「長さ」、「質量」、「時間」など、数値でその大きさを表すことができる事象や現象があるが、計量法ではこうしたものを「物象の状態の量」と呼称している[2]。物象の状態の量とは、いわゆる物理量と考えて良い[注 1]

計量法では、対象とする「物象の状態の量」を、それらが取引又は証明、産業、学術、日常生活の分野での計量で重要な機能を期待されているという観点から、その数と種類を全部で、89量に限定的に規定している。この89量は、次の「典型72量」と「その他の17量」に2分される。

典型72量

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「物象の状態の量」として熟度の高いものであり、計量法第2条第1項第1号に規定されている[3]。全部で72量ある。

その他の17量

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「物象の状態の量」として熟度の低いものであり、計量法第2条第1項第2号[4]、計量単位令第1条[5]に規定されている。全部で17量ある。これらの量は計量法上の扱いが異なるために、上記の典型72量とは別に規定されている。

その他の広義の計量

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関連項目

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脚注

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注釈

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  1. ^ 「物象」とは森羅万象を指す

出典

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  1. ^ 計量法 第2条第1項
  2. ^ 第1章 計量法の目的 新計量法とSI化の進め方、p.1、通商産業省SI単位等普及推進委員会、1999年3月
  3. ^ 計量法 第2条
  4. ^ 計量法 第2条第1項第2号
  5. ^ 計量単位令 第1条

外部リンク

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