西遊記〜はじまりのはじまり〜
西遊記〜はじまりのはじまり〜 | |
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タイトル表記 | |
繁体字 | 西游·降魔篇 |
簡体字 | 西游·降魔篇 |
英題 | Journey to the West: Conquering the Demons[1][2] |
各種情報 | |
監督 | チャウ・シンチー |
脚本 |
チャウ・シンチー デレク・クォック ローラ・フオ ワン・ユン ファン・チーチャン ルー・ゼンユー リー・シェン・チン アイビー・コン |
製作 |
チャウ・シンチー アイビー・コン |
製作総指揮 |
エレン・エリアソフ ドン・ピン ビル・コン |
出演者 |
ウェン・ジャン スー・チー |
音楽 | レイモンド・ウォン |
撮影 | チョイ・サンフェイ |
編集 | チャン・チーワイ |
アクション指導 | クー・フェンチウ |
美術 | ブルース・ユー |
製作会社 |
華誼兄弟 比高集団 |
配給 |
日活 東宝東和 |
公開 |
2013年2月10日[1] 2013年2月7日[1] 2014年11月21日 |
上映時間 | 110分 |
製作国 |
中国 香港 |
言語 | 普通話 |
興行収入 |
215,000,000USドル[3] 2億4600万円[4] |
次作 | 西遊記2〜妖怪の逆襲〜 |
『西遊記〜はじまりのはじまり〜』(さいゆうき〜はじまりのはじまり〜、原題:西遊 降魔篇)は、2013年公開の中国本土・香港合作映画。チャウ・シンチー(周星馳)監督作品。後に三蔵法師となる玄奘と孫悟空らの出会いが描かれる[5]。
エンディングに「Gメン'75」のオープニングテーマ曲が使用されている[6]。
2017年にはキャストを一新した続編『西遊記2〜妖怪の逆襲〜』(原題:西遊 伏妖篇、ツイ・ハーク監督)が製作された[7]。
あらすじ
[編集]この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
妖怪ハンターを生業とする青年・玄奘は、川で謎の妖怪(後の沙悟浄)によって窮地に陥っていたところを、美人の同業者・段に救われた。その後、また別の妖怪(後の猪八戒)相手に悪戦苦闘していたところ再び段に救われ、一度はその妖怪を生け捕りにするも、逃げられてしまった。師匠から「五指山の麓に封印されている孫悟空がその妖怪を倒せるが、性格に難があり注意の必要な人物である」と教えられ、同業者たちとの接触や妖怪たちの妨害が発生する中、玄奘は五指山へ行った。そして、玄奘は、久々の来訪者に喜ぶ悟空に妖怪退治の協力を要請した。
キャスト
[編集]- 玄奘(三蔵法師):ウェン・ジャン(日本語吹替:斎藤工[5])
- 段:スー・チー(日本語吹替:貫地谷しほり[8])
- 孫悟空:ホアン・ボー(日本語吹替:山寺宏一[5])
- 空虚王子(虚弱王子):ショウ・ルオ(日本語吹替:神谷浩史[5])
- 沙悟浄:リー・ションチン(イメージキャスト:箕輪はるか[5][注 1])
- 猪八戒:チェン・ビンキャン(イメージキャスト:近藤春菜[5])
- 天残脚(足じぃ):チャン・チャオリー(日本語吹替:羽佐間道夫[5])
- チビ助:(日本語吹替:田中真弓[5])
- スーメイ:クリッシー・チャウ(日本語吹替:桜 稲垣早希[5])
- 玄奘の師匠:程思寒(日本語吹替:茶風林[5])
- 虎筋蟷螂(とらすじかまきり)アニキ:シン・ユー(日本語吹替:立木文彦)
- 花おばさん:(日本語吹替:野沢雅子[5])
- その他の声の出演:久野美咲、後藤光祐、烏丸祐一、チョー、下山田綾華、上田燿司、河西健吾、吉田麻実、各務立基、白川万紗子、小林親弘、菅原雅芳、下妻由幸、宮本克哉、LiLiCo、いとうせいこう
スタッフ
[編集]- 監督:チャウ・シンチー
- 共同監督:デレク・クォック
- 製作:チャウ・シンチー、アイビー・コン
- 製作総指揮:エレン・エリアソフ、ドン・ピン、ビル・コン
- 脚本:チャウ・シンチー、デレク・クォック、ローラ・フオ、ワン・ユン、ファン・チーチャン、ルー・ゼンユー、リー・シェン・チン、アイビー・コン
- 撮影:チョイ・サンフェイ
- 美術:ブルース・ユー
- 音楽:レイモンド・ウォン
- 編集:チャン・チーワイ
- アクション指導:クー・フェンチウ
- 日本語版スタッフ
- 字幕翻訳:岸田恵子
- 吹替翻訳:税田春介
- 吹替演出:打越領一
- 日本語吹替版制作:ACクリエイト
公開
[編集]本作は中国で春節の2013年2月10日に公開され、初日興行収入8,165万元の中国国内新記録を樹立[9]。2月14日には1日の興行収入で中国史上最高の1.256億元を記録した[10]。公開から5週連続で中国国内1位の興行成績を記録。2013年の年間興行成績で中国国内1位の12.46億元を記録。
日本では2014年11月21日に、アジア映画の新レーベル『GOLDEN ASIA』の第1弾として日活と東宝東和の共同配給により公開された[11]。
全世界の興行収入は2.15億ドルを記録している。
影響
[編集]本作は監督が熱烈なファンであるドラゴンボールに影響を受けたと述べており[12]、本作を絶賛したドラゴンボール原作者の鳥山明がポスターを描き下ろした[13]。
評価
[編集]批評家からは好評だった。Rotten Tomatoesには24のレビューが寄せられ、レーティングは92%だった[14]。 加重平均値を求めるレビューサイト Metacriticでは13のレビューが寄せられ、平均点は 68点だった[15]。
盗作疑惑
[編集]玄奘と孫悟空の戦いが決着する本作のラストシーンが、カプコンのゲーム『アスラズ ラース』のシーンの盗作ではないかとユーザーの間で話題になった[16][17]。ゲーム業界関係者によれば、カット割りやイメージの類似性の高さから「盗作と言える」と指摘されている[16]。
この件について、監督や配給会社からのコメントは出ていないが[17][18]、映画の関係者は、製作の過程で日本のゲームを参考にしたと監督が語ったことがあると述べている[18]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ イメージキャストの2人は、イメージのみで台詞は無い。
出典
[編集]- ^ a b c Edmund Lee (2013年2月4日). “Journey To The West: Conquering The Demons”. Screen International. 2015年1月3日閲覧。
- ^ “Journey to the West: Conquering the Demons (2013)”. Hong Kong Movie Database. 2015年1月3日閲覧。
- ^ “Top 10 Chinese films in 2013 - "Journey to the West: Conquering the Demons" (西游降魔篇)”. 2015年1月3日閲覧。
- ^ 「キネマ旬報」2015年3月下旬号 94頁
- ^ a b c d e f g h i j k “斎藤工、映画『西遊記』は「吹替版の方がおもしろい!」と自信|ニュース”. ぴあ株式会社 (2014年11月4日). 2019年8月18日閲覧。
- ^ “チャウ・シンチー、『西遊記』を引っさげ来日!Gメン75テーマ曲を使用した理由語る (2014年7月22日) - エキサイトニュース(2/2)”. ハリウッドチャンネル株式会社 (2014年7月22日). 2019年8月18日閲覧。
- ^ “チャウ・シンチー製作「西遊記2」、櫻井孝宏や山寺宏一ら吹替キャスト発表(コメントあり) - 映画ナタリー”. 株式会社ナターシャ (2017年7月28日). 2019年8月18日閲覧。
- ^ “チャウ・シンチー最新作『西遊記』に山寺宏一ら豪華声優陣が集結!|ニュース”. ぴあ株式会社 (2014年10月8日). 2019年8月18日閲覧。
- ^ “《西遊降魔篇》周星馳造星秘訣解密”. 新浪娛樂. 2013年2月16日閲覧。
- ^ “《西遊》票房超6億 華誼股價噌噌大漲”. 錢江晚報. 2013年2月19日閲覧。
- ^ “チャウ・シンチー、『西遊記』を引っさげ来日!Gメン75テーマ曲を使用した理由語る (2014年7月22日) - エキサイトニュース”. ハリウッドチャンネル株式会社 (2014年7月22日). 2019年8月18日閲覧。
- ^ “チャウ・シンチー監督、自身の新作『西遊記』は「『ドラゴンボール』からひらめきを受けた」”. Walkerplus (2014年7月22日). 2018年3月11日閲覧。
- ^ “鳥山明が映画「西遊記−はじまりのはじまり−」のポスターを書き下ろし―中国紙”. Record China (2014年11月11日). 2018年3月11日閲覧。
- ^ “Journey To The West (2014)”. Rotten Tomatoes. January 4, 2015閲覧。
- ^ “Journey to the West : Reviews”. Metacritic. CNET Networks, Inc. April 14, 2014閲覧。
- ^ a b “チャウ・シンチー新作に盗作疑惑、日本のゲームを参考に?―中... - レコードチャイナ”. 株式会社Record China (2013年2月18日). 2019年8月18日閲覧。
- ^ a b “中国映画が日本のゲーム盗作? チャウ・シンチー監督最新作が物議。 - ライブドアニュース - レコードチャイナ”. Narinari.com (2013年2月17日). 2019年8月18日閲覧。
- ^ a b “チャウ・シンチー新作に盗作疑惑 日本のゲームを参考に?_中国網_日本語”. チャイナネット (2013年2月17日). 2019年8月18日閲覧。