上町 (横浜市)
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(西根岸上町から転送)
上町 | |
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町丁 | |
宝積寺 | |
北緯35度25分32秒 東経139度37分32秒 / 北緯35.425492度 東経139.625694度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 神奈川 |
市町村 | 横浜市 |
行政区 | 磯子区 |
人口情報(2023年(令和5年)4月30日現在[1]) | |
人口 | 1,280 人 |
世帯数 | 672 世帯 |
面積([2]) | |
0.186 km² | |
人口密度 | 6881.72 人/km² |
設置日 | 1965年(昭和40年)7月1日 |
郵便番号 | 235-0001[3] |
市外局番 | 045(横浜MA)[4] |
ナンバープレート | 横浜 |
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西根岸上町 | |
---|---|
国 | 日本 |
都道府県 | 神奈川県 |
市町村 | 横浜市 |
区 | 磯子区 |
町名制定 | 1933年(昭和8年)4月1日 |
町名廃止 | 1965年(昭和40年)7月1日 |
上町(かみちょう)は、神奈川県横浜市磯子区の町名。丁番を持たない単独町名である。住居表示実施済み区域。
地理
[編集]磯子区の北端に位置する。堀割川の左岸にあたる。北で南区中村町・山谷、東で中区塚越・大平町・大芝台、西で堀割川を跨いで丸山、南で馬場町と接する。町内は南北に走る崖で二分され、警察署の管轄も分かれている。東の高台は山手警察署の管内で、戦後米軍に接収され根岸住宅地区となっている。西の低地は磯子警察署の管内で、古くからの住宅地となっている他、一部は根岸住宅地区のボイラープラントとして米軍に接収されている。
河川
[編集]歴史
[編集]沿革
[編集]- 1874年(明治7年) - 堀割川完成。
- 1876年(明治9年) - 五三前橋(現在の天神橋)完成[5]。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行により、根岸村が村制施行。
- 1901年(明治34年)4月1日 - 横浜市に編入。横浜市根岸町となる。
- 1923年(大正12年) - 関東大震災で堀割川などが被災。
- 1924年(大正13年) - 横浜盲人学校(後の横浜市立盲学校)が町内に新築移転[6]。
- 1926年(大正15年) - 関東大震災の復興事業として天神橋・根岸橋架け替え[7][8]。
- 1927年(昭和2年)10月1日 - 区制施行[9]。磯子区西根岸町字上となる。
- 1928年(昭和3年) - 堀割川復興工事完了。現在の石積みの護岸ができあがる[10]。
- 1933年(昭和8年)4月1日 - 西根岸町廃止。西根岸上町を新設[9][11]。
- 1944年(昭和19年) - 頃 空襲による延焼防止のため建物疎開を実施し根岸疎開道路完成。町内は馬場町との境の一部を通る。
- 1945年(昭和20年) - 横浜大空襲で町内の一部焼失[9][11]。
- 1947年(昭和22年) - 農地があった高台を中心に「エリアX」として米軍に接収される。現在の根岸住宅地区[12][13]。
- 1952年(昭和27年) - 横浜市立盲学校が神奈川区西寺尾へ移転。
- 1953年(昭和28年) - 横浜市立横浜商業高等学校別科が中区から盲学校跡地に移転[11]。
- 1965年(昭和40年)7月1日 - 西根岸上町から上町に町名変更[11][14]、住居表示実施。
- 1980年(昭和55年) - 米軍ボイラープラント敷地の一部(後述の築堤の一部)が国に返還され[12]、子供の遊び場(通称「ボイラー公園」)として整備される。
- 1980年代 丸善市場廃止。
- 1984年(昭和59年) 7月25日 - 磯子上町公園オープン[15]。
- 1997年(平成9年) - 横浜市立横浜商業高等学校別科が丸山に移転[16]。
- 1999年(平成11年) - 根岸住宅地区に隣接する南区中村町5丁目で崖が崩落。町内の崖の一部を含め、横浜防衛施設局による恒久対策工事着手(2001年完了)[12]。
- 2000年代 - ボイラー公園閉鎖。
- 2004年(平成16年)10月18日 - 日米合同委員会において、根岸住宅地区の返還の方針が合意された[12][13]が、2012年8月現在、具体的な返還時期については決まっていない。
- 2007年(平成19年) - 根岸橋架け替え完了[8]。
- 2012年度(平成24年度) - 1926年(大正15年)に竣工した天神橋の架け替え工事開始。完成予定は2017年(平成29年)10月下旬[17]。
世帯数と人口
[編集]2023年(令和5年)4月30日現在(横浜市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
町丁 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
上町 | 672世帯 | 1,280人 |
人口の変遷
[編集]国勢調査による人口の推移。
年 | 人口 |
---|---|
1995年(平成7年)[18] | 1,215
|
2000年(平成12年)[19] | 1,195
|
2005年(平成17年)[20] | 1,225
|
2010年(平成22年)[21] | 1,280
|
2015年(平成27年)[22] | 1,251
|
2020年(令和2年)[23] | 1,244
|
世帯数の変遷
[編集]国勢調査による世帯数の推移。
年 | 世帯数 |
---|---|
1995年(平成7年)[18] | 480
|
2000年(平成12年)[19] | 491
|
2005年(平成17年)[20] | 502
|
2010年(平成22年)[21] | 571
|
2015年(平成27年)[22] | 565
|
2020年(令和2年)[23] | 590
|
学区
[編集]市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2021年8月時点)[24]。
番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|
全域 | 横浜市立滝頭小学校 | 横浜市立根岸中学校 |
事業所
[編集]2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[25]。
町丁 | 事業所数 | 従業員数 |
---|---|---|
上町 | 17事業所 | 155人 |
事業者数の変遷
[編集]経済センサスによる事業所数の推移。
年 | 事業者数 |
---|---|
2016年(平成28年)[26] | 19
|
2021年(令和3年)[25] | 17
|
従業員数の変遷
[編集]経済センサスによる従業員数の推移。
年 | 従業員数 |
---|---|
2016年(平成28年)[26] | 203
|
2021年(令和3年)[25] | 155
|
交通
[編集]鉄道
[編集]町内に駅は設置されていない。1912年(明治45年)から1972年(昭和47年)までは横浜市電が堀割川対岸の国道16号を走り、天神橋・根岸橋に電停があった。最寄り駅は横浜市営地下鉄ブルーライン吉野町駅またはJR根岸線根岸駅であり、どちらも町内からは徒歩15~20分程度かかる。
バス
[編集]町内にバスは通るがバス停はない。最寄りとなるのは下記3停留所である。
- 馬場町
- 天神橋
- 堀割川・天神橋対岸の国道16号にあり、横浜駅・関内・磯子駅などへバスがある。横浜市営バス滝頭営業所が近く、本数は多い。
- 横浜市営バス 68系統・102系統・113系統・156系統・158系統・324系統(102系統の急行)・327系統(113系統の急行)・378系統(102系統深夜バスの書類上の系統番号)
- 横浜京急バス 110系統
- 堀割川・天神橋対岸の国道16号にあり、横浜駅・関内・磯子駅などへバスがある。横浜市営バス滝頭営業所が近く、本数は多い。
- 根岸橋
- 堀割川・根岸橋対岸の国道16号にあり、天神橋の隣のバス停にあたる。
- 利用できるバス路線は天神橋と同じ。
- 堀割川・根岸橋対岸の国道16号にあり、天神橋の隣のバス停にあたる。
施設
[編集]- 根岸住宅地区 - 在日米軍(海軍)の住宅地。
- 宝積寺 - 鎌倉時代に開かれたとされる。
- テラノホール - 宝積寺が運営するホール。
- ねぎしの湯 大盛館 - 銭湯。
- 上町町内会館
- 磯子上町公園
- 白山神社
かつて存在した施設
[編集]- 横浜市立盲学校 - 現在の横浜市立盲特別支援学校。
- 横浜市立横浜商業高等学校別科 - 跡地は消防団の資材置き場がある他は空き地となっている。
- 清浄幼稚園 - 2000年代までに廃園。
- 丸善市場 - 1980年代に廃止。大盛館の裏手にあった。跡地は駐車場となっている。
- 美人湯 - 銭湯。1990年代に廃業。
- ボイラー公園 - 跡地は空き地となっている。ボイラー公園を含む米軍ボイラープラント築堤は、かつては昼間のみ開放され住民や横浜商業高校別科へ通う生徒の通行などに使われていたが、1990年頃に公園をフェンスで囲み終日開放とする代わりに、築堤は終日閉鎖されるようになった。ボイラープラントから堀割川まで線路が延びていたことが1949年の地図[27]で確認できる。築堤の遺構が同施設内に、道路を越える橋台の遺構が同施設の堀割川寄りに、橋脚の遺構が築堤延長線上の堀割川に現存する(干潮時のみ見える)。線路が川に覆い被さる形であったかは地図からは確認できない。
- 煙突 - 磯子上町公園隣の捺染工場に隣接してコンクリート製の大きな煙突があり、堀割川対岸からも目立つ存在であったが、2000年代に取り壊し跡地は住宅地となっている。
その他
[編集]日本郵便
[編集]警察
[編集]町内の警察の管轄区域は以下の通りである[29]。
番・番地等 | 警察署 | 交番・駐在所 |
---|---|---|
全域 | 磯子警察署 | 根岸駅前交番 |
脚注
[編集]- ^ a b “令和5(2023)年 町丁別人口(住民基本台帳による)町丁別人口_令和5年4月” (XLSX). 横浜市 (2023年5月10日). 2023年5月15日閲覧。 “(ファイル元のページ)”(CC-BY-4.0)
- ^ “横浜市町区域要覧”. 横浜市 (2018年7月9日). 2021年8月11日閲覧。
- ^ a b “上町の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
- ^ “「天神橋」・「芦名橋」”. 関勝則. 2012年8月9日閲覧。
- ^ “横浜市立盲特別支援学校の歴史”. 横浜市立盲特別支援学校. 2012年8月9日閲覧。
- ^ “天神橋架替事業について”. 横浜市道路局橋梁課. 2012年8月9日閲覧。
- ^ a b “根岸橋架替事業について”. 横浜市道路局橋梁課. 2012年8月9日閲覧。
- ^ a b c 磯子区歴史年表 昭和2年~20年 磯子区総務部
- ^ “堀割川のプロフィール”. 横浜市磯子区. 2012年8月9日閲覧。
- ^ a b c d “磯子区の歴史”. 横浜市磯子区. 2012年8月9日閲覧。
- ^ a b c d “根岸住宅地区”. 横浜市政策局基地対策課. 2012年8月9日閲覧。
- ^ 磯子区歴史年表 昭和21年~45年 磯子区総務部
- ^ “横浜の都市公園 データ集”. 横浜市環境創造局. 2017年8月6日閲覧。
- ^ “第1回 横浜市立高校教育改革推進会議 資料1”. 横浜市教育委員会. 2012年8月9日閲覧。
- ^ “天神橋架替え事業について”. 横浜市道路局橋梁課. 2017年8月6日閲覧。
- ^ a b “平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2023年4月27日閲覧。
- ^ “小・中学校等の通学区域一覧(通学規則 別表)”. 横浜市 (2021年8月5日). 2021年8月8日閲覧。
- ^ a b c “経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
- ^ a b “経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
- ^ 横浜都市発展記念館(2003) 目で見る「都市横浜」のあゆみ P33
- ^ “郵便番号簿 2020年度版” (PDF). 日本郵便. 2021年8月7日閲覧。
- ^ “交番案内”. 磯子警察署. 2021年8月21日閲覧。