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西村泰洋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

西村 泰洋(にしむら やすひろ)は、東京都出身の日本のITコンサルタント。実務経験をもとに、日本国内でのITや新しいシステムの普及に取り組んでいる。

富士通のコンサルティング事業を担う組織に長年在籍し、顧客企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)や業務自動化に関わるサービスを提供。2006年にJEITA(電子情報技術産業協会)の「先進的ソリューションモデル専門委員会」への経験を契機として、日本の企業におけるIoTシステムの普及につとめ、製造、流通、金融、エネルギーほかさまざまな業界での導入を支援している。また、各種IT技術をわかりやすく解説する書籍の執筆など通じてIT人材の育成に取り組んでいる。地域の教育活動にも参加している。

地域活動

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2009年より、居住地域の久原小学校が推進するサマースクールプログラム「夏休みドキドキ学校」の運営に保護者として参画。このプログラムは、学校、PTA、自治会が協力して子供たちに「体験学習」の機会を与えることを目的に2003年に開始され現在まで続いている。運営主体となる委員が毎年入れ替わるため、西村が参画した当時は、活動ノウハウの継承や、効率的な運営が課題であった。西村は、誰でもできる運営システムの構築をめざし、自身の経験とノウハウを提供してプログラムのIT化を提案。具体的には、講座申込⇒抽選⇒割り当て⇒受講票発行 の一連のプロセスをワンストップで自動化する仕組みを導入した。なお、これらの一連の取組が評価され、博報堂教育財団より「第7回博報教育フォーラム(2010年)にて「博報賞」が贈られた。

経歴

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  • 2015年6月~ :富士通 フィールド・イノベーション本部 事業部長 (Director)

約70人のコンサルタントおよびSEを率い、顧客企業に対するITコンサルティング&SIサービスを提供。 EPMやPMとして、DX、クラウド、Web、AI、IoTなどのプロジェクトに参画。 対象業種は、製造、流通、金融、運輸、通信、エネルギー、ヘルスケア、自治体など。

  • 2004年~2015年5月 :富士通 ユビキタスシステム事業本部、フィールド・イノベーション本部 (Manager, Senior Manager)

ビジネスプロセスコンサルタントとして、IoTや業務改革プロジェクトを数多く経験。 各種SIプロジェクトのPMとしても活動。

  • 2000年~2004年 :富士通 マーケティング本部(Manager)

サンフランシスコの企業との提携により国内でクラウドコンピューティングサービス事業を立ち上げる。

それ以前

  • 日本通運で物流コンサルタントやエンジニアを経験。さらなるIT知識と経験ならびに機会を求め富士通へ移籍。
  • 慶應義塾大学 経済学部 卒業(1988年)後、銀行員として企業向け融資に従事。

著書

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  • RFID+ICタグ システム導入・構築 標準講座 (翔泳社・2006年11月)
  • 成功する企業提携 (NTT出版・2007年12月)
  • 図解入門 最新 RPAがよ~くわかる本 (秀和システム・2018年3月)
  • 絵で見てわかるRPAの仕組み (翔泳社・2018年8月)
  • デジタル化の教科書 (秀和システム・2019年3月)
  • 図解まるわかり サーバーのしくみ (翔泳社・2019年4月)
  • IoTシステムのプロジェクトがわかる本 (翔泳社・2020年1月)
  • 図解入門よくわかる 最新IoTシステムの導入と運用 (秀和システム・2020年7月)
  • 図解まるわかり クラウドのしくみ (翔泳社・2020年9)
  • 図解まるわかり Web技術のしくみ (翔泳社・2021年4月)
  • 図解まるわかり DXのしくみ (翔泳社・2021年10月)
  • 図解まるわかり AWSのしくみ (翔泳社・2022年5月)

Web関連

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注釈

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  1. JEITAの「先進的ソリューションモデル専門委員会」に参画:ソリューションサービス事業委員会活動報告(2006年)
  2. 「夏休みドキドキ学校」の運用の課題:第40回 博報賞(2009年) 受賞者コメント
  3. 博報教育フォーラムレポート (2010年):事例発表 Case 1