西山敏樹
西山 敏樹(にしやま としき、1976年3月29日 - )は、日本の都市工学者。東京都市大学都市生活学部都市生活学科・大学院環境情報学研究科准教授。一般社団法人日本イノベーション融合学会前理事長。専門はユニバーサルデザイン、公共交通のシステムと車輌(特にバスに精通)、未来都市論、社会調査法等。バス事業経営(運転士不足問題等)、バスジャックやバスの火災等の安全対策でテレビ・ラジオ出演多数。衆議院議員を務めた菅原一秀は従兄である。
略歴
[編集]東京都北区赤羽生まれ[1]。攻玉社中学校・高等学校[2]、慶應義塾大学総合政策学部卒業[1]。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程および後期博士課程修了[1]。学位は博士(政策・メディア)[1]。
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任講師、同大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特任准教授、同大学医学部特任准教授(精神・神経科学)などを経て、2015年4月より現職。
慶應義塾大学SFC研究所上席所員、一般財団法人地域開発研究所(国土交通省所管法人)客員研究員、一般社団法人日本イノベーション融合学会前理事長、一般社団法人日本テレワーク学会理事、特定非営利活動法人ヒューマンインタフェース学会評議員等を兼任。
2005年および2007年に EcoDesign Best Poster Award 連続受賞、2014年と2022年にグッドデザイン賞受賞、2022年東急グループ社会貢献賞等、国内外で研究の成果が表彰されている。初期の慶應義塾大学SFCの卒業生らしく、幅広い研究分野に精通し、著書や論文のテーマの幅も広い。
バスグラフィック誌他、専門誌の寄稿記事も多く、交通趣味の世界でも知られる。鉄道模型の収集家としても有名。2020年8月25日に放送の開運!なんでも鑑定団第2回鉄道グッズ鑑定大会に出演。幻のNゲージとされるソニーマイクロトレーンを出品した。
著書
[編集]単著
[編集]- 『大学1年生からの研究の始めかた』(慶應義塾大学出版会、2016年)※「CiNii Booksの所蔵館数ランキング」(2016年1月~2017年9月新刊)「学術・図書館情報学部門」で1位
- 『近未来の交通・物流と都市生活 ユニバーサルデザインとエコデザインの融合』(慶應義塾大学出版会、2016年)
- 『福祉技術と都市生活 高齢者・障がい者・外国人・子どもと親への配慮』(慶應義塾大学出版会、2017年)
- 『交通サービスの革新と都市生活 行動の意思決定を有効に支援する技術』(慶應義塾大学出版会、2017年)※本書は日本イノベーション融合学会2019年度学術貢献賞受賞図書
- 『工学部生のための研究の進め方 使いやすさの追究と倫理的配慮』(慶應義塾大学出版会、2018年)
- 『未来交通物流与城市生活』(CHINA MACHINE PRESS、2022年)※中国語による出版。DX社会の交通、物流について述べている
- 『未来都市のモビリティ』(ヌース出版、2022年)
共著
[編集]- 『話を盛り上げる究極の雑学』(角川書店、2003年)
- 『ユニバーサルデザインハンドブック』(丸善、2003年)
- 『子どもの「問題解決力」がぐんぐんのびる!―じぶんの答えを見つけるための6つのステップ』(合同出版、2009年)
- 『プロが教える自動車のメカニズム』(ナツメ社、2010年)
- 『できたらいいなこんな子育て』(NPO法人ライフケア浜松、2011年)
- 『データ収集・分析入門 社会を効果的に読み解く技法』(慶應義塾大学出版会、2013年)
- 『実地調査入門 社会調査の第一歩』(慶應義塾大学出版会、2015年)※本書は日本イノベーション融合学会2020年度学術貢献賞受賞図書
- 『今後の超高齢化社会に求められる生活支援(医療・福祉・介護・リハビリ)ロボット技術』(情報機構、2015年)
- 『インホイールモータ 原理と設計法』(科学情報出版、2016年)
- 『子どもの保健II(保育者養成シリーズ)』(一藝社、2016年)
- 『乳児保育-子ども・家庭・保育者が紡ぐ営み-』(教育情報出版、2018年)
- 『子どもの発達の連続性を支える保育の心理学』(教育情報出版、2019年)
- 『大学1年生からのプロジェクト学習の始めかた』(慶應義塾大学出版会、2019年)※本書は日本イノベーション融合学会2020年度学術貢献賞受賞図書
- 『都市イノベーション~都市生活学の視点~』(朝倉書店、2019年)
- 『都市5.0 アーバン・デジタルトランスフォーメーションが日本を再興する』(翔泳社、2020年)
- 『子育て支援~保育士を育てる~』(一藝社、2020年)
- 『ニューノーマル時代の新しい住まい』(クロスメディア・パブリッシング、2021年)
- 『FUTURE DESIGN 未来を、問う。:夢想が生み出すスペキュラティヴ・デザインと未来のつくりかた』(クロスメディア・パブリッシング、2021年)※本書は日本イノベーション融合学会2021年度学術貢献賞受賞図書
- 『看護に活かすワークショップの進め方』(クロスメディア・パブリッシング、2022年)
- 『事例で学ぶ 人を扱う工学研究の倫理 その研究、大丈夫?』(近代科学社、2023年)
- 『轮毂电机原理与设计』(中国科技出版社伝媒股份有限公司、2023年)
- 『公共交通の自動運転が変える都市生活』(近代科学社、2023年)
- 『TODによるサステナブルな田園都市』(近代科学社、2024年)
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d “プロフィール | 西山研究室”. www.mobility-lab.info. 2022年8月25日閲覧。
- ^ 受け継がれる攻玉社精神 - 攻玉社中学校・高等学校を経て