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裁許留

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

裁許留(さいきょどめ)とは、江戸幕府評定所が出した裁許状などを選んで編集した裁判記録。

概要

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出入筋(民事訴訟)の裁許及びその資料とされた裁判請証文相談書吟味伺書などを集めたものであるが、実際には吟味筋(刑事訴訟)の裁許も含まれている。元は元禄15年(1702年)から慶応3年(1867年)までの全45冊があったが、整理されないままに関東大震災の際に失われた。現存するのはそれ以前に写された享保5年(1720年)・同13年(1728年)・同14年(1729年)分(以上、京都大学付属図書館)及び天明元年(1781年)・同2年(1782年)分(以上、東京大学法学部研究部)の計5年分の副本があるに過ぎない。これらと『徳川禁令考』などに引用されたものなどを合わせたものが『司法資料』別冊として昭和18年(1943年)に刊行されている。

参考文献

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