虹の入江
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虹の入江 | |
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クレメンタインから見た虹の入江 | |
ラテン名 | Sinus Iridum |
英語名 | Bay of Rainbows |
直径 | 236 km |
月面座標 | 北緯44度06分 西経31度30分 / 北緯44.1度 西経31.5度座標: 北緯44度06分 西経31度30分 / 北緯44.1度 西経31.5度 |
月面緯度 | 北緯44.1° |
月面経度 | 西経31.5° |
虹の入江(にじのいりえ、ラテン語: Sinus Iridum)は、雨の海の北西に伸びる玄武岩の溶岩でできた平原である。北東から南西にかけてはジュラ山脈に囲まれている。南西の突端部はヘラクレイデス岬、北東の突端部はラプラス岬と名付けられている。この湾と周囲の山脈は、月面で最も美しい景色の1つと考えられており、月観測者にとっても有名な地点である。特に月齢10前後の頃には、入江の縁の部分のみが太陽光に照らされるタイミングがある。
虹の入江の中には、大きなクレーターはないが、南にはヘラクレイデスE、東端にはラプラスA、北にはビアンキーニGという衛星クレーターがある。表面は水平であるが、多くのリンクルリッジがある。
この湾の月面座標は、北緯44.1°、西経31.5°であり、直径は236㎞である。ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチョーリにより、ラテン語で「虹の入江」(Sinus Iridum) と命名された。
衛星クレーター
[編集]ヘラクレイデスクレーターの衛星クレーターは以下のとおり。
ヘラクレイデス | 緯度 | 経度 | 直径 |
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A | 40.9° N | 34.2° W | 6 km |
E | 42.9° N | 32.7° W | 4 km |
F | 38.5° N | 33.7° W | 3 km |
ラプラスクレーターの衛星クレーターは以下のとおり。
ラプラス | 緯度 | 経度 | 直径 |
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A | 43.7° N | 26.8° W | 9 km |
B | 51.3° N | 19.8° W | 5 km |
D | 47.3° N | 25.5° W | 11 km |
E | 50.3° N | 19.8° W | 6 km |
F | 45.6° N | 19.8° W | 6 km |
L | 51.7° N | 21.0° W | 7 km |
M | 52.2° N | 19.9° W | 6 km |
探査
[編集]中国の月探査計画嫦娥計画における、着陸候補地点とされており、2013年12月に打ち上げられた嫦娥3号は当初虹の入江に着陸する予定であった。探査機は同月14日に軟着陸に成功したが、着陸地点が予定より東にずれた結果、外側の雨の海の北西部に着陸する形となり、虹の入江の探査には至らなかった。