薬師寺志光
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薬師寺 志光(やくしじ しこう、1889年(明治22年)-1984年(昭和59年)7月23日)は日本の民法学者。法政大学名誉教授、元愛知大学・國學院大學教授。
略歴
[編集]愛媛県吉田町に生まれる。宇和島中学校、第一高等学校を経て、東京帝国大学法学部に入学する。1915年(大正4年)に東京帝国大学を卒業し、司法官試補をへて、1918年(大正7年)に東京地方裁判所判事に就任する。1920年(大正9年)に退官し、大学時代の恩師である乾政彦の法律事務所に勤務する。同年、法政大学法学部教授に就任する。1923年(大正12年)から1927年(昭和2年)までドイツ、イギリス、フランスに留学する。1934年(昭和9年)、『留置権論』により法学博士(東京帝国大学)を授与される。1946年(昭和21年)から1950年(昭和25年)まで司法試験委員を務め、1948年(昭和23年)に司法研修所教官を務める。1962年(昭和37年)に法政大学を停年退職し、その後、愛知大学教授を経て、1964年(昭和39年)に國學院大学教授に就任する。また、法政大学理事、日本私法学会理事を務めた。
主な著書
[編集]- 『借地法借家法論』(清水書店、1923)
- 『民事判例研究』(巌松堂書店、1925)
- 『留置権論』(三省堂、1935)
- 『民法総則概論』(法政大学出版局、1950)
- 『親族法概論』(法政大学出版局、1950)
- 『日本民法総論新講』(文徳社、1952)
- 『物権法概論』(法政大学出版局、1961)
- 『民法入門』(高文堂出版社、1973)
外部リンク
[編集]- 安達三季生「薬師寺志光先生の人と業績」『法学志林』第82巻第2号、法学志林協会、1985年3月、95-99頁、ISSN 03872874、NAID 120005594133。