薗頭健吉
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薗頭 健吉(そのがしら けんきち、1931年10月25日 - )は、日本の化学者である。大阪市立大学工学部名誉教授。 鹿児島県生まれ。
略歴
[編集]- 1956年 大阪大学理学部化学科卒業(中川正澄教授)
- 1961年 大阪大学大学院理学研究科博士課程修了
- 1961年 大阪大学産業科学研究所助手
- 1966年 ミュンヘン工科大学フンボルト奨学生
- 1968年 大阪大学産業科学研究所助教授
- 1981年 大阪市立大学原子力基礎研究所教授
- 1989年 大阪市立大学工学部教授
- 1995年 大阪市立大学名誉教授
- 1995年 福井工業大学工学部教授
- 2004年 退職
業績
[編集]ハロゲン化合物とアルキン間のクロスカップリング反応の開発。(薗頭カップリング)
1975年にCassar[1]と Heck[2]らにより独立して同時期にPd触媒を用いたアリールハライドとアルキンのカップリング反応が報告された。その時点で論文を投稿準備をしていた薗頭らは自分たちのCuIを共存させた条件の方が数段優れていると判断し(Pd触媒のみでは100℃、Pd/CuIでは室温)、Tetrahedron Lettに報告した。[3]現在では薗頭-萩原クロスカップリング反応と呼ばれる人名反応となっている[4]。
脚注
[編集]- ^ Cassar, L. J. Organomet. Chem. 1975, 93, 253. doi:10.1016/S0022-328X(00)94048-8
- ^ Diek, H. A.; Heck, F. R. J., J. Organomet Chem. 1975,93, 259. doi:10.1016/S0022-328X(00)94049-X
- ^ Sonogashira, K.; Tohda, Y.; Hagihara, N. Tetrahedron Lett. 1975, 4467.
- ^ Sonogashira, K. J. Organomet Chem. 2002, 653, 46. doi: 10.1016/S0022-328X(02)01158-0