薈田純一
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薈田 純一(わいだ じゅんいち )は日本の写真家。さまざまな「書棚」や「 雪舟」作庭の庭園を被写体として撮影している[1]。[2]
来歴・人物
[編集]兵庫県神戸市生まれ。小、中学校時代を米国で過ごす。立教大学経済学部経営学科後[3]、フランスの通信社の写真記者として「NEWSWEEK」「BUSINESS WEEK」「Le Point」などの取材に従事する。退社後はフリーランスとして人物ポートレートなどのほか、「偶景(突然よみがえる日常では忘却された記憶)」をテーマに撮影する[4]。 また、『松岡正剛の書棚』(中央公論新社)で、作家・編集者の松岡正剛がプロデュースした書店「松丸本舗」の全書棚を撮影[5]したことが契機となって、さまざまな 書棚の撮影を始める。その後、ジャーナリスト・ノンフィクション作家・評論家、立花隆の書棚を2年あまりかけて全て撮影し、『立花隆の書棚』(中央公論新社)としてまとめる。 現在も、著名人の書棚に限らずさまざまな書棚を、ひと棚ずつ厳密に撮影した画像をフォトモンタージュの技法で構築してゆく方法[6]で撮影している。
またタイポロジー的な観点から被写体を分割撮影して構築する方法で、常栄寺や医光寺などの雪舟庭園を撮影している。
2022年4月11日〜15日まで、昨年亡くなった立花隆の「追悼 立花隆の書棚展」を文春ギャラリーで開催していた。2010年から週に3〜5回に猫ビルを通い、1年半にかけて撮りためた写真は7722枚に及ぶ[7]。
書籍
[編集]- 『松岡正剛の書棚』[1]中央公論新社 2010年 ISBN 978-4-12-004132-7(著者 松岡正剛/写真撮り下ろし 薈田純一)
- 『立花隆の書棚』[2]中央公論新社 2013年 ISBN 978-4-12-004437-3(著者 立花隆/写真 薈田純一)
- 『立花隆の書棚』 韓国語版 (주)문학동네 2016年 ISBN 978-89-546-4403-7 (著者 立花隆/写真 薈田純一)https://www.chosun.com/site/data/html_dir/2017/01/20/2017012002591.html
- 『創造される場所または雪舟の庭園 the Creation of Place or Gardens of Sesshu』ビーコンヒルパブリッシャーズ 2023年 ISBN 978-4-9912899-1-0(著者 薈田純一)[8]
- IDEA No.379 ブックデザイナー鈴木一誌の仕事 誠文堂新光社 2017年 雑誌 01429-10 (企画・構成:郡淳一郎,長田年伸 撮影:薈田純一 デザイン:長田年伸) http://www.idea-mag.com/idea_magazine/379/
- 別冊太陽 > 日本のこころ 305 『江戸川乱歩』日本探偵小説の父 2023年 ISBN 978-4-58-292305-6(戸川 安宣 監/写真撮り下ろし 薈田純一 他)https://www.heibonsha.co.jp/book/b618797.html
- 『日本語を書く部屋』 岩波書店 2001年 ISBN 4-00-001765-9(著者 リービ英雄 カバー写真 著者近影 薈田純一)
文庫版URL[9]
- 『越境の声』[10] 岩波書店 2007年 ISBN 978-4-00-022276-1(著者 リービ英雄 カバー写真 薈田純一)
- 『江戸川乱歩新世紀』[11] ひつじ書房 1919年 ISBN 978-4-89476-971-7 (著者 石川巧 落合教幸 金子明雄 川崎賢子 カバー写真 薈田純一)
受賞
[編集]- 2005年 第25回新風舎出版賞ビジュアル部門優秀賞「サンクチュアリ」[12]
- 2023年 AAP Magazine 34 Shapes Particular Merit Award Ikoji Temple Sesshu Garden from the series 'The Creation of Place or Gardens of Sesshu[13][14]
個展・合同展
[編集]2002年9月 新宿コニカプラザ 個展 「Destiny」
2004年6月 コニカミノルタプラザ 個展 「Visions of Trees」
2007年8月 コニカミノルタプラザ 個展 「Photosynthesis 夜想樹たち」
2008年8月 オリンパスプラザ東京 個展 「Primary Days」
2008年12月 オリンパスプラザ大阪 個展 「Primary Days」
2009年4月 Musse F 表参道 個展 「Visions of Trees」Projected
2011年3月 表参道画廊 個展 「Book Shelf 松丸本舗の位相」
2011年5月 オリンパスプラザ東京 個展 「プライベート・チャイナ・旅の記憶」
2011年6月 オリンパスプラザ大阪 個展 「プライベート・チャイナ・旅の記憶」
2011年11月 スパイラルホール 「松岡正剛の書棚 松丸本舗の位相」
2012年11月 プレイスM 「立花隆の書棚」[15]
2013年1月 ペンタックスフォーラム「書棚」[16]
2013年2月 オリンパスプラザ東京 個展 「新・小説のふるさと」
2013年2月 オリンパスプラザ大阪 個展 「新・小説のふるさと」
2014年3月 ギャラリースペースキッズ 個展「書棚」
2016年11月 エプサイト「エプサイト プライベートラボでつくるインクジェットの本流」日本写真家協会主催合同展
2016年11月 Gallery NIW 個展 「繁茂」
2019年10月 リコーイメージングスクエア新宿 ギャラリーI 個展 「新・小説のふるさと」[17]
2020年7月 エプサイトギャラリー 「Photographer's Masterpiece 絶対鑑賞写真展」エプサイト主催合同展[18]
2020年3月 RED Photo Gallery 個展「SESSHU GARDENS」[19]
2020年4月 文春ギャラリー 追悼展 「追悼 立花隆の書棚展」[20][21][22]
2022年11月 横浜市民ギャラリー 個展「SESSHU GARDENS/雪舟庭園」[23]
2023年2月 ありかHole 個展 『江戸川乱歩デビュー100周年「うつし世はゆめ、夜の夢こそまこと」』 [24]
2023年8月 目黒区美術館区民ギャラリー 個展「創造される場所または雪舟の庭園」[25][26]
出演
[編集]- 2010年10月 松岡正剛主催「連塾」ゲスト スパイラルホール[27]
- 2012年11月 鈴木一誌x薈田純一 「デザインと写真。二つの視線と書棚の実相」[28]
- 2013年1月 リービ英雄x薈田純一 ペンタックスフォーラム
- 2014年6月 文藝絶佳展関連イベント トークショー「書棚」「新・小説のふるさと」の試み−ぼくが文学の世界に魅かれる理由 町田市民文学館ことばらんど[29]
- 2023年2月 写真家薈田純一トークイベント「立花隆の書棚展@小石川図書館」[30]
出典
[編集]- ^ 講談社 現代ビジネス 『薈田 純一』
- ^ https://www.all-about-photo.com/photographers/photographer/1751/junichi-wajda
- ^ “フォーカス立教 書棚から広がる世界”. 立教ジャーナル2015 (2013年12月9日). 2019年10月21日閲覧。
- ^ 立花隆、薈田純一(写真)『立花隆の書棚』中央公論新社、2013年、奥付頁。ISBN 9784120044373。
- ^ 松岡正剛、薈田純一(写真)『松岡正剛の書棚』中央公論新社、2010年、奥付頁。ISBN 9784120041327。
- ^ 立花隆、薈田純一(写真)『立花隆の書棚』中央公論新社、2013年、3-7頁。ISBN 9784120044373。
- ^ 文春オンライン
- ^ https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I032985324-00
- ^ https://www.iwanami.co.jp/book/b256164.html
- ^ https://www.iwanami.co.jp/book/b264067.html
- ^ https://www.hituzi.co.jp/hituzibooks/ISBN978-4-89476-971-7.htm
- ^ “新風舎出版賞受賞作一覧”. 2015年10月31日閲覧。
- ^ https://www.all-about-photo.com/all-about-photo-contest.php?cid=73
- ^ https://www.all-about-photo.com/photo-articles/photo-article/1419/aap-magazine-34-shapes-the-world-in-its-most-beautiful-forms
- ^ https://www.placem.com/schedule/2012/20121105/121105.html
- ^ https://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/news/2012/20121112.html
- ^ https://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/community/squaretokyo/2019/10/20191002.html
- ^ https://www.epson.jp/showroom/marunouchi/epsite/gallery/exhibitions/2020/0410/
- ^ https://photogallery.red/schedule/2022/20220314/exhibition.php
- ^ https://bunshun.jp/articles/-/53172
- ^ https://tachibana.rip/
- ^ https://www.sankei.com/article/20220408-WATHKNYJUBKJ7M62BV6GETX5DY/
- ^ https://ycag.yafjp.org/exhibition/73767/
- ^ http://polepoletimes.jp/times/news/2023/02/hole-2.html
- ^ https://kyoto-muse.jp/exhibition/167091
- ^ https://photoandculture-tokyo.com/contents.php?i=2708
- ^ “セイゴオチャンネル Report 連塾ブックパーティ 巻3 速報” (2011年11月15日). 2019年10月21日閲覧。
- ^ “夜の写真学校 今週の夜の写真学校” (2012年11月10日). 2015年10月31日閲覧。
- ^ “町田市観光ガイド観光スポット生情報 町田市民文学館ことばらんど”. 2015年11月1日閲覧。
- ^ https://www.jps.gr.jp/kaiin_tell/junichi-wajda_koishikawalibrary_2023/