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山本亭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
葛飾区立山本亭から転送)
山本亭

居宅の座敷と主庭
所在地 東京都葛飾区柴又7-19-32
位置 北緯35度45分28.85秒 東経139度52分48.16秒 / 北緯35.7580139度 東経139.8800444度 / 35.7580139; 139.8800444座標: 北緯35度45分28.85秒 東経139度52分48.16秒 / 北緯35.7580139度 東経139.8800444度 / 35.7580139; 139.8800444
類型 邸宅
形式・構造 木造、瓦葺
延床面積 396m2
建築年 大正末期から昭和初期(20世紀前半)
文化財 都選定歴史的建造物
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山本亭(やまもとてい)は、東京都葛飾区柴又七丁目にある、1920年代に建てられた近代和風建築の邸宅。現在は葛飾区の所有となり一般公開されている。寅さん記念館の裏にある。

歴史

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建築された年は不明であるが、大正末期から昭和初期[注釈 1]に増改築を重ねて現在の姿になったとされている[1]

もともとこの土地は庄屋の鈴木家の土地で、1923年(大正12年)の関東大震災まで鈴木家はこの場所で瓦工場を営んでいた[1]。現在の「山本亭」を構えた山本栄之助は[1]浅草でカメラの部品を製造する合資会社山本工場の経営者で、住居も浅草小島町(現在の台東区小島付近)にあったが[2]、関東大震災で浅草が被害を受けたため、柴又に移転。この際に鈴木家の瓦工場跡を取得し移転した。

以後、山本家が住んでいたが、1988年3月14日に葛飾区の所有となり、1991年4月から一般公開された。

現在では伝統行事の披露会や、琴の演奏会などが開催されている。

2003年7月28日に東京都選定歴史的建造物に選定された。番号は62番[3]

2018年には「葛飾柴又の文化的景観」が重要文化的景観に選定されており、山本亭は景観の一翼を担う[1][4]

建築・庭園

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縁側のガラス窓などに象徴される近代和風建築で[1]、洋室応接間にはガラス製ペンダント照明や大理石のマントルピースを配置するなど、和洋折衷の内装が施され[1]、当時の富裕層の生活が窺える[2]。書院庭園は広くはない敷地ながら奥行きを感じさせる工夫がなされている[1]

米国の日本庭園専門雑誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』が毎年行っている「しおさいランキング」(一般に、日本国内の「日本庭園ランキング」と紹介される)では、2003年の開始以来上位に入っている。「しおさいランキング」は、今現在「庭と家が一体となった日本的な生活環境」を楽しめることを評価する志向性を掲げており[5]、山本亭はホスピタリティ面も含めた「おじいちゃんの家の座敷で美しい庭を見ながらのんびり過ごすような和みの空間」(大意)が高い好感度を得ている[6]

ギャラリー

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脚注

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注釈

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  1. ^ 1923年(大正12年)から1933年(昭和8年)にかけて[1]とも、1926年(大正15年)から1930年(昭和5年)までともいう[2]

出典

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  1. ^ a b c d e f g h 此松武彦 (2018年11月24日). “「山本亭」が海外から注目を集める理由とは?“風景の国宝”葛飾・柴又の新たな名所に”. LIFULL HOME'S PRESS. LIFULL HOME. 2019年6月24日閲覧。
  2. ^ a b c 山本亭とは”. 葛飾区観光ポータルサイト. 2019年6月24日閲覧。
  3. ^ 都選定歴史的建造物一覧(東京都)
  4. ^ 葛飾柴又が国の重要文化的景観に選定されました。”. 葛飾区 (2018年2月13日). 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ FAQ”. 2016年6月24日閲覧。
  6. ^ No.3 Yamamoto-tei : 山本亭”. 2016年6月1日閲覧。

外部リンク

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  • 山本亭 - 葛飾観光ポータルサイト
  • 山本亭 - GO TOKYO(公益財団法人東京観光財団)