万年通宝
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万年通宝(萬年通寳、まんねんつうほう)は、760年(天平宝字4年)から、日本で鋳造、発行された銭貨。皇朝十二銭の2番目に発行された貨種である。
始鋳と流通
[編集]独立行政法人造幣局の資料によると、万年通宝の始鋳年は天平宝字4年(760年)、材質は銅、量目3.75g、直径25.5-25.8mm、銅分77.98%である[1]。「萬年通寳」の銭文は、吉備真備が書いたものとされる。[要出典]
『続日本紀』によると銭貨の私鋳や偽造が多くなったため、淳仁天皇の時代の天平宝字4年3月16日(760年4月6日)に、藤原仲麻呂(恵美押勝)によって金貨の開基勝宝、銀貨の大平元宝とともに発行された[2][3]。
『続日本紀』にあるように万年通宝(新銭)は和同開珎(旧銭)の10倍の価値とされ、金、銀、銅銭の換算率は1:10:100と定められた[3]。万年通宝(新銭)1枚に対して和同開珎(旧銭)10枚で交換する予定だったが、実際にはうまくいかずに新旧の銭貨が併行した[2][3]。万年通宝は定められた価値で流通せず、新銭を真似た私鋳銭も横行したため、鋳造期間5年と古代銭貨の中で最も短い期間で鋳造が中止された[3]。