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寛平大宝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
寛平大宝(東京国立博物館所蔵)

寛平大宝寛平大寳、かんぴょうたいほう)は、890年寛平2年)5月から、日本で鋳造、発行された銭貨銭貨(『拾芥抄』)[1]皇朝十二銭の10番目に発行された貨種である。

始鋳と流通

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独立行政法人造幣局の資料によると、寛平大宝の始鋳年は寛平2年(890年)、材質は、量目2.25g、直径18.9-19.5mm、銅分80.00%である[2]。ただ、皇朝十二銭のうち平安遷都後の9貨種は質の低下により文字が不鮮明になるなど安定していない[3]

日本紀略』によると寛平大宝は宇多天皇の時代の寛平2年(890年)4月27日に発行された[3]。寛平大宝以降は大規模造営工事と銭貨発行の関連性が失われていったとされる[3]

脚注

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  1. ^ 武藤和夫『日本貨幣法制史』三重大学法制史学会、2-3頁https://kuwana-library.jp/kcl_digital_pdf/241.pdf 
  2. ^ 造幣博物館のご案内”. 独立行政法人造幣局. p. 30. 2024年9月3日閲覧。
  3. ^ a b c 和同開珎発行1300年 貨幣誕生―和同開珎の時代とくらし―”. 日本銀行金融研究所貨幣博物館. p. 15. 2024年9月3日閲覧。