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菱川 師保(ひしかわ もろやす、生没年不詳)とは、江戸時代の浮世絵師。
柳子軒と号す。菱川を名乗ることから、菱川派に連なる絵師のひとりだったと見られるが、その画風は菱川派のものではなく、懐月堂派の影響が濃厚に見られるという。作品は2点の肉筆画が知られ、いずれも「日本繪師柳子軒菱川師保圖」の落款に「柳子」と印文不明の二つの印章を捺している。
- ハロルド・P・スターン、楢崎宗重編 『浮世絵聚花 フリーア美術館』 小学館、1981年
- 出光美術館編 『出光美術館蔵品図録 肉筆浮世絵』 平凡社、1988年 ※239頁