菊水總本店
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菊水總本店(きくすいそうほんてん)は、かつて存在した日本の和菓子製造販売企業。兵庫県神戸市中央区多聞通3丁目に本店を置いていた[1][2]。
概要
[編集]1868年(明治元年)創業[1]。湊川神社の向かいに位置し、創業者は楠木正成を深く敬って茶屋を出した[2]。1872年(明治5年)、神社の社殿竣工の際、氏子が瓦を寄進したことにちなんで瓦せんべいを創出したとする[1][2][3]。
瓦せんべいには終売まで菊水紋や楠木正成を焼き印で描き込んでいた[2]。
1981年の神戸ポートアイランド博覧会(ポートピア)の際には直営店を出店し、好調な売れ行きを示した[2]。しかしその後は経営が不振となり、2006年にUCC上島珈琲の子会社となったが、2010年1月にいったん清算された[2]。2か月後に元従業員の出資により復活したものの、工場や店舗の老朽化が進んだことに加え、新型コロナウイルス感染症の流行で事業譲渡も困難と判断し、2022年(令和4年)3月21日をもって閉店した[2][4]。
脚注
[編集]- ^ a b c d “会社概要”. 菊水總本店. 2022年3月22日閲覧。
- ^ a b c d e f g “神戸の瓦せんべい「菊水総本店」閉店 建物老朽化で150年の歴史に幕”. 神戸新聞. (2022年3月16日) 2022年3月22日閲覧。
- ^ ただし、同じ神戸の亀井堂総本店も自店が創案したとしている(亀井堂総本店の歴史 - 亀井堂総本店)。
- ^ “お知らせ”. 菊水總本店 (2022年2月21日). 2022年3月22日閲覧。