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菊ごぼう

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
菊ごぼう

菊ごぼう(菊牛蒡、きくごぼう)は、主に岐阜県恵那地方(恵那市中津川市)などで栽培されている山菜の1種。他の地域では「山ゴボウ」「アザミゴボウ」ともいう。飛騨・美濃伝統野菜である。

概要

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切り口の模様がの花に似ていることから菊ごぼうと呼ばれる[1]。草姿や食味が似通っているためかゴボウの名前がついてはいるが、正確にはキク科アザミ属モリアザミの根であり、ゴボウ属ゴボウとは同科別属である。

主な産地は岐阜県恵那市と中津川市である[1][2]1862年文久2年)、美濃国恵那郡富田村(現在の岐阜県恵那市岩村町富田)で三森山に自生していたものを栽培したのが始まりとされる[2]。本格的な栽培は明治時代以降である[2]

特徴

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  • 6月下旬〜7月上旬に播種。10月下旬〜11月下旬、霜にあたり葉が枯れ上がったところで収穫する。
  • 茎は小指〜薬指程度の太さで、長さ30〜40cm。白味を帯びている。
  • 赤土土壌で栽培され、独特の風味と香りがあり、柔らかく歯ごたえが良いのが特徴である[1]。食べ方としては、漬物(味噌漬け、醤油漬け等)がある[1]。地元ではすき焼きや鍋物等の具としても使用する[2]
  • 長野県では醤油漬けにされた物が「山ゴボウ」として販売されている。

主な菊ごぼう味噌漬の販売店

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  • 水半名物販売店(岐阜県恵那市岩村町)
  • マルコ醸造(岐阜県恵那市明智町)
  • 双美屋(岐阜県恵那市大井町)
  • ヤマツ食品(岐阜県中津川市)
  • 仁科吉五郎商店(岐阜県中津川市)

脚注

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  1. ^ a b c d 菊ごぼう”. 岐阜の極み. 2021年1月18日閲覧。
  2. ^ a b c d 漬物類 | え~な恵那【岐阜県恵那市観光サイト】一般社団法人恵那市観光協会”. www.kankou-ena.jp. 2021年1月18日閲覧。