菅良二
菅 良二 かん りょうじ | |
---|---|
生年月日 | 1943年8月27日(81歳) |
出生地 | 日本 愛媛県今治市大三島町 |
出身校 | 第一薬科大学薬学部 |
所属政党 |
(自由民主党[1]→) 無所属 |
当選回数 | 3回 |
在任期間 | 2009年2月20日[2] - 2021年2月19日 |
選挙区 |
越智郡選挙区→ 今治市・越智郡選挙区 |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 2003年4月30日[3] - 2009年1月[3] |
大三島町長 | |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 1996年10月[3] - |
当選回数 | 5回[3] |
在任期間 | 1977年9月[3] - |
菅 良二(かん りょうじ、1943年(昭和18年)8月27日[4] - )は、日本の政治家。愛媛県今治市長(3期)、愛媛県議会議員(2期)、大三島町長(2期)、大三島町議会議員(5期)等を務めた。
来歴
[編集]愛媛県今治市大三島町生まれ。愛媛県立今治南高等学校、第一薬科大学薬学部卒業。薬剤師免許を取得している。
製薬会社での勤務を経て、大三島に帰郷し薬局を開業。1977年、大三島町議会議員選挙に出馬し、初当選。以後5期連続当選。
大三島町長
[編集]5期目の任期途中で町議を辞職し、菅省三町長死去に伴い1996年に行われた大三島町長選挙に立候補し初当選。2000年の大三島町長選挙でも再選を果たした。
町長時代には伯方塩業の誘致実現やラントゥレーベン大三島(滞在型農園施設)の整備等を手がけた[3]。また平成の大合併により様々な合併の枠組みが議論される中で、今治市・越智郡11町村での合併の枠組みに参加。2005年に大三島町は新「今治市」の一部となった。
愛媛県議会議員
[編集]今治市・越智郡11町村での合併協議会が設立され、合併への道筋がついた2002年12月に任期途中で町長を辞職。2003年の愛媛県議会議員選挙に越智郡選挙区から自民党公認で立候補し初当選した[5]。その後、選挙区は「今治市・越智郡選挙区」に統合される。愛媛県議は2期務める。
今治市長
[編集]2009年に愛媛県議を辞職し、今治市長選挙に出馬。現職の越智忍市長を破り当選した。2013年の今治市長選挙では新人候補に4万票以上の差をつけて再選[6]。2017年1月29日の今治市長選挙では無投票で3選を果たした[7]。2021年の同市長選挙で4選を目指したが元愛媛県議会議員の徳永繁樹に敗れ落選[8]。
在任中には、バリクリーン(今治市クリーンセンター)の整備や岡山理科大学獣医学部の誘致を実現した。また自転車を活用したまちづくりに力を入れ、しまなみ海道サイクリングロードの推進を行い守山市の宮本和宏市長などと共に全国の市区町村に呼びかけて2018年11月15日に「自転車を活用したまちづくりを推進する全国市区町村長の会」を設立。全国294市区町村が参加し初代会長に就任した[9][10]。また、今治市同様にサイクリングが活発な沖縄県名護市や滋賀県守山市と交流協定を締結した。
2020年12月にはコロナウイルスにより造船・海事産業が危機的な状況にあるとして、海事産業が基幹となっている全国31の自治体で「海事産業の未来を共創する全国市区町村長の会」を発足させ、代表世話人に就任した[11]。
2013年4月から2年間、愛媛県市長会長[12]。
退任後
[編集]2021年12月に学校医を務めていた娘が逝去し「子どもの健康を守りたい」という娘の思いをくみ、夫婦で2022年に今治市に計3千万円を寄付した[13]。市教育委員会は寄付金で全小中学校にAEDを配備するなどした他、市立清水小学校と市立大三島小学校にモニュメント時計を設置した[13]。
略歴
[編集]- 1962年 - 愛媛県立今治南高等学校卒業。
- 1967年 - 第一薬科大学薬学部卒業。
- 1977年 - 大三島町議会議員に初当選(5期)。
- 1991年 - 大三島町議会議長に就任。
- 1996年 - 大三島町議会議員を辞職。大三島町長選挙に立候補し、初当選。
- 2000年 - 大三島町長選挙で再選を果たす。
- 2003年 - 大三島町長を辞職。愛媛県議会議員選挙に立候補し初当選(2期)。
- 2009年 - 愛媛県議会議員を辞職。今治市長選挙に立候補し、現職の越智忍を破り初当選。
- 2013年 - 今治市長選挙で新人候補を破り当選(2選)。
- 2017年 - 今治市長選挙で無投票当選(3選)。
- 2021年 - 今治市長選挙で新人の徳永繁樹に破れ、落選。
人物
[編集]著書
[編集]- 『愛郷無限 サイクルシティ市長 まちづくりへの挑戦』(ぎょうせい、2020年)ISBN 978-4-324-10681-5
脚注
[編集]- ^ 愛媛県議選 : 開票結果 : 統一地方選2007 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
- ^ 愛媛県庁/各種選挙の日程-任期満了日一覧-(愛媛県選挙管理委員会)
- ^ a b c d e f g 市長インタビュー1期目(平成21年) - 今治市、2013年8月30日閲覧。
- ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、372頁。
- ^ 愛媛県議選 平成15年 - 選挙マニア 選挙資料室
- ^ 今治市長に菅氏再選 河野氏に4万7506票差 投票率59.9%合併後最低 - 愛媛新聞(2013年2月4日)、2019年2月26日閲覧。
- ^ “今治・菅市長が3期目抱負”. 愛媛新聞 (2017年2月20日). 2017年3月11日閲覧。
- ^ “今治市長選挙 德永繁樹さん(51)初当選【愛媛】”. 南海放送. 2021年2月8日閲覧。
- ^ 自転車利用推進市区町村長の会が発足/294団体が参加、走行環境改善へ予算確保要望 - 日刊建設工業新聞(2018年11月22日)、2019年2月26日閲覧。
- ^ 今治市・菅良二市長、自転車を活用したまちづくりで「全国で地方創生のうねりを」 - cyclist(2019年1月5日)、2019年2月26日閲覧。
- ^ コロナ禍で海事産業も苦境 国に支援要望へ、首長ら連携 - 朝日新聞デジタル(2020年12月9日)、2021年4月18日閲覧。
- ^ a b 今治市市長:市長プロフィール
- ^ a b 『愛媛新聞』2023年3月17日朝刊「亡き学校医の願い形に 故菅さん両親が今治市に寄付金 全小中にAED配備 ゆかりの2校にはモニュメント時計」
- ^ 菅良二・愛媛県今治市長 - 時事ドットコム、2019年2月26日閲覧。
- ^ 今治市長選 候補者の横顔 - 愛媛新聞(2013年1月30日)、2019年2月26日閲覧。
外部リンク
[編集]公職 | ||
---|---|---|
先代 越智忍 |
愛媛県今治市長 2009年 - 2021年 |
次代 徳永繁樹 |
先代 不明 |
愛媛県大三島町長 1996年 -2003年 |
次代 奥本忠孝 |