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草柳繁一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

草柳 繁一(くさやなぎ しげいち、1922年1月21日 - 2017年4月17日[1])は歌人

経歴

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東京都日本橋浜町生まれ。

十代で作歌を始め、「アララギ」や「短歌人」などに短期間在籍した後 [2]1940年代宮柊二を中心とした勉強会「一叢会(いっそうかい)」に参加[3]。戦時中は東部軍第9部隊を経て第4部隊へ移り、戦車操縦士をしていた。

1958年、同人誌「泥」に参加[4]。その後も、特定の短歌結社に所属せず活動を続けた。

郵政省郵務局に勤務していたが、1964年(昭和39年)に全日本空輸に転職。関連事業室長として、全日空ホテルの創立に携わる。

1997年、横浜にて、角宮悦子らによって草柳を囲む「独楽の会」が発足。長く、横浜歌人会の事務局長、代表委員を務める。晩年は金沢区短歌会の会長を務めた。

2017年4月17日、95歳で死去。歌集は生涯に一冊のみであった。

著書

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  • 歌集『胡麻よ、ひらけ』 伊麻書房、1978年 現代短歌社(第一歌集文庫)、2018年

関連文献

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脚注

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  1. ^ 「短歌往来」2017年7月号
  2. ^ 横浜歌人会会報』第100号(2011年2月)のインタビュー。
  3. ^ 今村寛、葛原繁、白鳥芳郎、滝口英子、中山礼治、三木あや、山田草平などが参加している。
  4. ^ 創刊号には、草柳のほか、市井三郎、伊藤麟、岡部桂一郎、片山貞美、金子一秋、簡四郎、葛原繁、杉本三木雄、竹花忍、東村金之助、深作光貞、三木あや、宮田信次、森比左志、山崎一郎、山崎方代の16名が参加している。なお、同誌は第10号(1964年7月)にて休刊。また、「泥」については、『横浜歌人会会報』第100号(2011年2月)のインタビューで、草柳自身が詳しく語っている。