花山周子
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花山 周子(はなやま しゅうこ、1980年5月18日[1] - )は、日本の歌人、画家、装幀家。同人誌「外出」所属。
来歴
[編集]東京都出身[2]。武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業[3]。1999年、短歌結社「塔」に入会。2007年に第1歌集『屋上の人屋上の鳥』を出版し、第16回ながらみ書房出版賞を受賞。同人誌「豊作」[注釈 1]「[sai]」にも所属。 祖父の玉城徹、母の花山多佳子も歌人。父はビジネス小説家の杉田望。歌集を中心に装幀も多く手がけている。母として、子との触れ合いを歌った歌が近年多い。
2017年から今橋愛とのユニット「主婦と兼業」[4][注釈 2]としても活動。2019年、短歌同人誌「外出」創刊[5]に加わる[注釈 3]。2021年末に「塔」を退会[4][6]。
著書
[編集]歌集
[編集]- 第一歌集『屋上の人屋上の鳥』 ながらみ書房、2007年 ISBN 978-4860234690
- 第二歌集『風とマルス』 青磁社、2014年 ISBN 978-4861982842
- 第三歌集『林立』 本阿弥書店、2018年 ISBN 978-4776814023
アンソロジー
[編集]- 『桜前線開架宣言:Born after 1970 現代短歌日本代表』山田航編著、左右社、2015年。ISBN 978-4-86528-133-0
- 『短歌タイムカプセル』東直子・佐藤弓生・千葉聡編著、書肆侃侃房、2018年。ISBN 978-4-86385-300-3
文庫解説
[編集]- 「混沌から浮き上がるリアル」東直子『歌集 春原さんのリコーダー』筑摩書房〈ちくま文庫〉、2019年10月。ISBN 978-4-480-43620-7
- 「混沌に溶解するリアル」東直子『歌集 青卵』ちくま文庫、2019年11月。ISBN 978-4-480-43625-2
その他
[編集]- 石川美南・小島なお・服部真里子・花山周子「座談会:現代短歌のゆくえ」
- 「前編:修辞を支えるもの」『歌壇』2016年4月号、76-89ページ。
- 「後編:世代間の歌をめぐって」『歌壇』2016年5月号、78-89ページ。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 2005年創刊。主な同人に澤村斉美、西之原一貴。
- ^ 初出はFC2ブログ「主婦と兼業」2017年8月24日付。
- ^ 他の同人は内山晶太、染野太朗、平岡直子。「全国結社・歌人団体(住所録・動向)」『短歌年鑑:令和5年版』(KADOKAWA、2022年12月)。
出典
[編集]- ^ 『短歌研究 2014年12月号(2015短歌年鑑)』(短歌研究社、2014年)巻末「歌壇名簿」より
- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.461
- ^ 『桜前線開架宣言』作者経歴(146頁)。
- ^ a b "主婦と兼業は今橋愛と花山周子で歌の鑑賞などを行っていく活動名です。"note「主婦と兼業」2023年1月23日.(2024年3月2日閲覧)。
- ^ "【お知らせ】短歌同人誌「外出」を創刊します。"染野太朗「X」(当時Twitter)2019年4月24日.(2024年3月2日閲覧)。
- ^ "2022年掲載情報"ブログ「akaruikisetsu」2022年12月31日.(2024年3月2日閲覧)。
外部リンク
[編集]- 塔短歌会
- 東郷雄二「橄欖追放 第8回 花山周子『屋上の人屋上の鳥』」(花山周子作品書評)
- 現代歌人ファイルその77・花山周子(同上)