芋棒
表示
この記事のほとんどまたは全てが唯一の出典にのみ基づいています。 (2024年12月) |
芋棒(いもぼう)とは、京料理のひとつ。京都の伝統料理。「えびいもと棒だらの炊いたん」とも言う[1]。
概要
[編集]京都の伝統野菜である海老芋と、北海道産の棒鱈を一緒に炊き上げてつくる郷土料理である[1]。海老芋は里芋の一種で、江戸時代中期に九州で作られていた唐芋(とうのいも)を京都に持ち込んだのが始まり。上等品のため、倹約を旨とする商家などでは正月など特別な機会のみに使った。また、棒鱈は真鱈を干したもので、宮中への献上品であった。芋棒は旬の食材を組み合わせ、双方の良いところを引き立たせ合う「であいもん」の代表的な料理である[1]。
作り方
[編集]ぶつ切りにした棒ダラをだし汁、もしくは米のとぎ汁で柔らかく戻し、食べやすい大きさにカットした海老芋を一緒に入れて煮込む[1]。海老芋が柔らかくなったら、具材を取り出し、煮汁をさらに煮詰めて海老芋と棒ダラにかける[1]。最後に、香りづけとして千切りにした柚子を散らして食べる[1]。