ニンフォマニアック
ニンフォマニアック | |
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NYMPH()MANIAC | |
監督 | ラース・フォン・トリアー |
脚本 | ラース・フォン・トリアー |
原案 | ラース・フォン・トリアー |
出演者 |
シャルロット・ゲンズブール ステラン・スカルスガルド ステイシー・マーティン シャイア・ラブーフ クリスチャン・スレーター ジェイミー・ベル ユマ・サーマン ウィレム・デフォー |
製作会社 | ゼントロパ・エンターテインメンツ |
配給 |
マグノリア・ピクチャーズ ブロードメディア・スタジオ |
公開 |
2013年12月25日 (Vol.1, Vol.2) 2014年2月9日 (BIFF、Vol.1ノーカット版) 2014年9月2日(VIFF、Vol.2ディレクターズカット版) 2014年10月11日 (Vol.1) 2014年11月1日 (Vol.2) |
上映時間 |
117分 (Vol.1)、147分 (Vol.1 DC) 123分 (Vol.2)、177分 (Vol.2 DC) |
製作国 |
デンマーク ドイツ フランス ベルギー イギリス |
言語 | 英語 |
製作費 | 合計470万ドル(5億円) |
興行収入 | Box office:合計1300万ドル(13億円) |
『ニンフォマニアック』(Nymphomaniac、ポスターではNYMPH()MANIAC)は2013年の二部構成のデンマーク映画。
ラース・フォン・トリアーが監督・脚本を務めたこの作品は[1]、2009年『アンチクライスト』、2011年『メランコリア』に続くトリアーの「鬱三部作」の最終作である。
前後編合わせて約5時間半ある『ディレクターズ・カット完全版』の前篇のプレミア上映は、2014年2月16日に第64回ベルリン映画祭で行われた[2]。
2023年には、『ディレクターズ・カット完全版』が日本の劇場で初めて公開された[3]。
概要
[編集]性的にむき出しのドラマであり、色情狂を自認する女ジョーの誕生から50歳までのエロスの旅をあつかう。
寒い冬の夜、年配の独身者セリグマンは裏路地でぶちのめされたジョーを見つける。セリグマンは彼女を家に連れ込んでケガの治療をし、彼女の人生について尋ねる。ジョーは高度にエロティックな人生についての淫欲にまみれた物語を8章にわたって語る。セリグマンは読書家でいろんな知識を持っている。彼はジョーの物語を、本で読んだことに関連付けてゆく。
Vol.1とVol.2で全8章の物語が描かれ、『Vol.1』では若いジョーをステイシー・マーティンが、『Vol.2』では後半生をシャルロット・ゲンズブールが演じる。
- Vol.1
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- 「コンプリートアングラー」"The Compleat Angler"
- 「ジェローム」"Jerôme"
- 「ミセスH」 "Mrs. H"
- 「せん妄」"Delirium"
- 「リトル・オルガン・スクール」"The Little Organ School"
- Vol.2
-
- 「東方教会と西方教会(サイレントダック)」"The Eastern and the Western Church (The Silent Duck)"
- 「鏡」"The Mirror"
- 「銃」"The Gun"
出演者
[編集]- 主演
- シャルロット・ゲンズブール:ジョー
- ステラン・スカルスガルド:セリグマン
- ステイシー・マーティン:若いジョー
- シャイア・ラブーフ:ジェローム・モリス
- クリスチャン・スレーター:ジョーの父
- Vol.1
- ユマ・サーマン:ミセスH[4]。
- ソフィー・ケネディ・クラーク: B
- コニー・ニールセン:キャサリン(ジョーの母親)
- ジェームズ・ノースコート:電車の中の若者1
- チャーリー・G・ホーキンス:電車の中の若者2
- イェンス・アルビヌス:S
- フェリシティ・ギルバート:(秘書リズ)
- イェスパー・クリステンセン:ジェロームの叔父
- ヒューゴ・シュペーア:H氏
- サイロン・メルヴィル:アンディ
- サスキア・リーヴス:看護師
- ニコラス・ブロ: F
- クリスチャン·ガーデビヨ:G
- Vol.2
- ジェイミー・ベル: K
- ウィレム・デフォー: L
- ミア・ゴス:P
- ミカ・エルパ:年老いたジェローム
- ジャン=マルク・バール:借金取り
- ウド・キアー:ウェイター
- シャンティ・ルーニー:通訳
- キャロライン・グッドール:心理学者
- ケイト・アッシュフィールド:セラピスト
- タニア・カーリン:ルネ
- ダニエラ・ルバン:ブルネルダ
- オマール・シャルガヴィ:ごろつき1
- Marcus Jakovljevic:ごろつき2
- Severin von Hoensbroech:債務者
製作費・興収
[編集]- 製作費:合計470万ドル(5億円)
- 興収 (Box office):合計1300万ドル(13億円)
- 『Vol.1』1022万ドル(10億円)
- 『Vol.2』270万ドル(3億円)
評価
[編集]全般的にポジティブな批評が多い。
Rotten Tomatoesでは『Vol.1』が154レビューで支持率76%、点数6.9/10。
批評の総意:「暗くおかしい。恐れ知らずの大胆さ。根本的に寛容。トリアーは慣習を放棄し観客を挑発する」[5]
一方『Vol.2』には、58のレビューが集まり、10点満点中6.4点の評価がつけられた[6]。
Metacriticでは『Vol.1』64点[7]。
「カイエ・デュ・シネマ」誌が選ぶ2014年の映画トップ10では、第6位を獲得[8]。
関連項目
[編集]出典
[編集]- ^ Jagernauth, Kevin (2012年4月25日). “Lars Von Trier's 'The Nymphomaniac' With Charlotte Gainsbourg Will Be 2 Part Film, Aiming For Cannes Premiere In 2013”. Indiewire. 2012年12月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月1日閲覧。
- ^ “World premiere of Lars von Trier’s Long Uncut Version of Nymphomaniac Volume I”. berlinale. 2013年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月1日閲覧。
- ^ “「ラース・フォン・トリアー レトロスペクティブ2023」開催 日本劇場初公開&ディレクターズカット完全版を含む14作品 : 映画ニュース”. 映画.com. 2024年10月9日閲覧。
- ^ ユマ・サーマン、ラース・フォン・トリアー監督の新作に出演 - ライブドアニュース
- ^ “Nymphomaniac: Volume I (2014)”. Rotten Tomatoes. 3 April 2014閲覧。
- ^ “Nymphomaniac: Volume II (2014)”. Rotten Tomatoes. 3 April 2014閲覧。
- ^ “Nymphomaniac: Part One”. Metacritic. February 14, 2014閲覧。
- ^ “仏カイエ・デュ・シネマ誌が選ぶ2014年の映画ベスト10 5位に「風立ちぬ」”. 映画.com. (2014年12月7日) 2014年12月8日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- マグノリアピクチャーズでの紹介ページ
- Nymphomaniac: Volume I - IMDb
- Nymphomaniac: Volume II - IMDb
- Nymphomaniac: Volume I - Box Office Mojo
- Nymphomaniac: Volume II - Box Office Mojo
- Nymphomaniac: Volume I - Rotten Tomatoes
- Nymphomaniac: Volume II - Rotten Tomatoes
- Nymphomaniac: Volume I - Metacritic
- Nymphomaniac: Volume II - Metacritic