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舎人村 (鳥取県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
とねりそん
舎人村
廃止日 1953年4月1日
廃止理由 新設合併
東郷松崎町花見村舎人村東郷町
現在の自治体 湯梨浜町
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 中国地方山陰地方
都道府県 鳥取県
東伯郡
市町村コード なし(導入前に廃止)
面積 13.25 km2.
総人口 1,847
[1]、1952年)
隣接自治体 泊村宇野村浅津村、東郷松崎町、気高郡勝部村
舎人村役場
所在地 鳥取県東伯郡舎人村大字方地
地図
旧・舎人村位置
座標 北緯35度28分52秒 東経133度55分10秒 / 北緯35.48106度 東経133.91942度 / 35.48106; 133.91942 (舎人村)座標: 北緯35度28分52秒 東経133度55分10秒 / 北緯35.48106度 東経133.91942度 / 35.48106; 133.91942 (舎人村)
特記事項 村役場は現在の方地字二ノ清水1051-1に所在[1]。座標は現在の舎人会館の位置。
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舎人村(とねりそん)は、かつて鳥取県の中部東伯郡に属していた

概要

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1952年昭和27年)当時の人口は1,847人、世帯数330、面積13.25 km2

1889年明治22年)10月河村郡内(当時)の藤津・宮内・野方(のかた)・白石・方地(ほうじ)・漆原・北福の7か村が合併して成立した。隣接する松崎村が近隣地域の商工業の中心であったため、あまり商工業が盛んにならなかった。一方、農業は舎人川流域に位置していることから盛んであり、村内に広大な水田地帯を形成していた。また、山の斜面を利用してこの地域の特産品のの栽培が広く行われており各地に出荷されていた。

1953年昭和28年)4月1日東郷松崎町花見村と合併、東郷町が成立し消滅した。

村名の由来

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この地域は古来、(注)有力な首長がいたとされ一族より天皇皇族に雑用人として仕える舎人を出したことが由来とされている。また、平安時代の『和名抄』には「伯耆国河村郡舎人郷」とあり、また江戸時代の「元文2年村分帳」には舎人村全域と泊村の原が舎人郷と記されており、古来よりこの地域が「舎人」と呼ばれていたことが分かる。

  • (注)舎人地区には平安時代以前の創建とされる伯耆国一宮の倭文神社奈良時代の野方・弥陀ヶ平(みだがなる)廃寺跡があり、また、この地域に限らず東郷池一帯には古墳が数多く分布していることから東郷池周辺には古代より中央の大和朝廷と何らかのつながりのある有力首長がいたと推定されている。

沿革

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  • 1889年(明治22年)10月1日 - 町村制実施により藤津村・宮内村・野方村・白石村・方地村・漆原村・北福村の区域をもって舎人村が発足。旧村名を継承した7大字を編成し、役場を大字方地村に設置。
  • 1890年(明治23年)1月 - 舎人村警察官駐在所が設置される。
  • 1896年(明治29年)4月1日 - 河村郡久米郡八橋郡が合併して東伯郡が成立する。
  • 1914年(大正3年)11月1日、「舎人村大字○○村」から大字の「村」を削除し、「舎人村大字○○」と改称[2]
  • 1915年(大正4年)12月11日 - 倭文神社の境内で経塚が発掘される。
  • 1920年(大正9年)4月15日 - 伯耆一ノ宮経塚からの出土品が古社寺保存法に基づく国宝に指定される。
  • 1925年(大正14年)
    • 1月20日 - 舎人村婦人会が設立される。
    • 12月 - 舎人園芸組合が設立される。
  • 1934年(昭和9年)
    • 舎人尋常高等小学校で学校給食が開始される。
    • 舎人園芸組合、梨の共同選果場を新築する。
  • 1935年(昭和10年)12月24日 - 伯耆一ノ宮経塚が国の史跡に指定される。
  • 1944年(昭和19年)1月 - 舎人村農業会が発足する。
  • 1947年(昭和22年)4月29日 - 舎人村・松崎村・東郷村の組合立東郷中学校が開校する。
  • 1948年(昭和23年)4月 - 舎人村農業協同組合が設立される。
  • 1952年(昭和27年)11月1日 - 舎人村教育委員会が発足する。
  • 1953年(昭和28年)4月1日 - 東郷松崎町・花見村と合併、東郷町が成立。同日舎人村廃止。

行政

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歴代村長

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氏名 就任年月日 退任年月日 備考
遠藤文平 1889年(明治22年)10月27日 不詳
2 伊藤清六 1891年(明治24年)10月6日 不詳
3 河原卯之次 1894年(明治27年)12月5日 不詳
4 山本左太郎 1895年(明治28年)6月22日 不詳
5 福井嘉市 1896年(明治29年)2月6日 不詳
6 福井米治郎 1897年(明治30年)2月16日 不詳
7 遠藤文平 1897年(明治30年)10月5日 不詳
8 佐々木健明 1902年(明治35年)2月5日 1905年(明治38年)11月2日
9 山本左太郎 1905年(明治38年)11月9日 1912年(明治45年)2月22日
10 佐々木健明 1912年(明治45年)3月6日 1916年(大正5年)3月5日
11 福井米治郎 1916年(大正5年)7月28日 1916年(大正5年)8月4日
12 岡本為吉 1916年(大正5年)9月13日 1917年(大正6年)9月15日
13 福楽熊太郎 1917年(大正6年)9月28日 1919年(大正8年)10月2日
14 下山金蔵 1919年(大正8年)11月8日 1920年(大正9年)11月11日
15 本荘増蔵 1920年(大正9年)12月23日 1930年(昭和5年)8月23日
16 岡本為吉 1930年(昭和5年)9月3日 1934年(昭和9年)9月2日
17 本荘増蔵 1934年(昭和9年)9月25日 1946年(昭和21年)10月10日
18 山田信春 1946年(昭和21年)10月28日 1949年(昭和24年)3月23日
19 本荘英博 1949年(昭和24年)4月29日 1953年(昭和28年)3月31日
参考文献 - [1]

交通

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参考文献

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  • 『東郷町誌』
  • 『角川日本地名大辞典31鳥取県』
  • 谷田亀寿著『舎人村郷土史論 上代篇』(昭和9年11月)

脚注

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  1. ^ a b c Web版東郷町誌(湯梨浜町)
  2. ^ 「字名改称並区域変更」『官報』1914年10月9日(国立国会図書館デジタルコレクション)

関連項目

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