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能勢電気軌道1形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
能勢電気軌道1形電車
宝塚ファミリーランドに保存されていた1形1のカットボディ。(展示館では2と表記)
基本情報
製造所 関西車輌製造所(1-4)
日華車輌製作所(5, 6)
主要諸元
軌間 1,435
電気方式 直流600v
車両定員 50人(座席定員26人)
自重 8.5t
車体長 30フィート 0インチ
車体幅 7フィート 10インチ
車体高 11フィート 8¾インチ
台車 丹波式ダイアゴナルラジアルトラック
主電動機 直流直巻電動機
主電動機出力 25馬力×2
駆動方式 吊り掛け駆動方式
歯車比 68:14=4.85
制御装置 直接制御式
制動装置 平明制動機
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能勢電気軌道1形電車(のせでんききどう1がたでんしゃ)は、能勢電気軌道(現在の能勢電鉄)に在籍した電車である。

概要

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能勢電気軌道の開業時に用意された車両である。1910年明治43年)10月10日に認可され、1912年大正元年)11月に4両が関西車輌製造所に発注された。この4両で1913年(大正2年)4月13日の開業を迎えたが、同年中に早くも増備車5, 6が日華車輌製作所に発注されて6両体制となった。この1〜4と5, 6とは台車や機器は同一だが、扉間窓の数や屋根の形状に差異が見られる。車両は青色に塗装され、金箔で唐草模様の縁取りがなされていた。
1941年昭和16年)9月25日に廃車となり、2〜6と1の台車がハルビン市に売却された。1の車体は絹延橋車庫で物置として利用されていたが、1957年(昭和32年)春に阪急電鉄西宮工場で修繕され、宝塚ファミリーランド内にある交通館(のちに電車館、さらにのりもの館へと改称)の収蔵品となった[1]。ただし、車両番号表記は2である。宝塚ファミリーランドの閉館に伴い、現在は阪急電鉄正雀工場内に保管されている。
1500系の復刻塗装車
2013年には能勢電鉄の開業100周年を記念し、1500系1550Fに1形を模した復刻塗装が施された[2]

脚注

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  1. ^ 阪急電鉄・諸河久『カラーブックス 日本の私鉄7 阪急』保育社、1990年、124頁。
  2. ^ “能勢電鉄1500系に復刻塗装車”. railf.jp. (2013年3月17日). http://railf.jp/news/2013/03/17/120600.html 

参考文献

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  • 岡本弥・高間恒雄 『能勢電むかしばなし』 ネコ・パブリッシング、2008。ISBN 978-4-7770-5233-2