能勢電気軌道1形電車
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能勢電気軌道1形電車 | |
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宝塚ファミリーランドに保存されていた1形1のカットボディ。(展示館では2と表記) | |
基本情報 | |
製造所 |
関西車輌製造所(1-4) 日華車輌製作所(5, 6) |
主要諸元 | |
軌間 | 1,435 |
電気方式 | 直流600v |
車両定員 | 50人(座席定員26人) |
自重 | 8.5t |
車体長 | 30フィート 0インチ |
車体幅 | 7フィート 10インチ |
車体高 | 11フィート 8¾インチ |
台車 | 丹波式ダイアゴナルラジアルトラック |
主電動機 | 直流直巻電動機 |
主電動機出力 | 25馬力×2 |
駆動方式 | 吊り掛け駆動方式 |
歯車比 | 68:14=4.85 |
制御装置 | 直接制御式 |
制動装置 | 平明制動機 |
能勢電気軌道1形電車(のせでんききどう1がたでんしゃ)は、能勢電気軌道(現在の能勢電鉄)に在籍した電車である。
概要
[編集]- 能勢電気軌道の開業時に用意された車両である。1910年(明治43年)10月10日に認可され、1912年(大正元年)11月に4両が関西車輌製造所に発注された。この4両で1913年(大正2年)4月13日の開業を迎えたが、同年中に早くも増備車5, 6が日華車輌製作所に発注されて6両体制となった。この1〜4と5, 6とは台車や機器は同一だが、扉間窓の数や屋根の形状に差異が見られる。車両は青色に塗装され、金箔で唐草模様の縁取りがなされていた。
- 1941年(昭和16年)9月25日に廃車となり、2〜6と1の台車がハルビン市に売却された。1の車体は絹延橋車庫で物置として利用されていたが、1957年(昭和32年)春に阪急電鉄西宮工場で修繕され、宝塚ファミリーランド内にある交通館(のちに電車館、さらにのりもの館へと改称)の収蔵品となった[1]。ただし、車両番号表記は2である。宝塚ファミリーランドの閉館に伴い、現在は阪急電鉄正雀工場内に保管されている。
脚注
[編集]- ^ 阪急電鉄・諸河久『カラーブックス 日本の私鉄7 阪急』保育社、1990年、124頁。
- ^ “能勢電鉄1500系に復刻塗装車”. railf.jp. (2013年3月17日)
参考文献
[編集]- 岡本弥・高間恒雄 『能勢電むかしばなし』 ネコ・パブリッシング、2008。ISBN 978-4-7770-5233-2