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胃拡張

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

胃拡張(いかくちょう)とは、潰瘍の瘢痕などのために幽門部が狭窄して、胃の内容部が先に進まないために起こってくる病気である。胃拡張とは一般的には大食の事を言うが、大食したからと言って別に胃拡張になるわけではない[1]

症状

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胃拡張の自覚症状として腹部が張ったり、げっぷが出たり、軽い頭痛眩暈、身体がだるくなる、腰痛などがある[2]。特に嘔吐が自覚症状としては顕著で、嘔吐物の量も大量で前日あるいはそれ以前に食べたものが混じっている場合もある[1]。しかし、希に胃粘膜壊死[3]や、穿孔、胃破裂[4]を起こし、胃破裂による死亡例も報告されている[4]

診断・治療

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胃拡張の診断はレントゲン検査によって確実な診断を下す事になる。機能的な幽門痙攣などによって起こる胃拡張は、薬物で治療する事ができる。しかし器質的な癌や瘢痕などによる幽門狭窄が原因になっているものは、手術をする事により治癒を目指す事になる。また、胃筋肉の突然の麻痺によって起こる急性胃拡張が開腹手術や麻酔後に起こる事があり、この場合には外科医の診察を受ける必要がある[1]

関連項目

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脚注

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  1. ^ a b c 『ホーム・ドクター、家庭の医学』小学館1964年、p.433
  2. ^ 『ホーム・ドクター、家庭の医学』小学館1964年、p.129
  3. ^ 過食による急性胃拡張のため胃粘膜壊死をきたした1例 日本消化器内視鏡学会雑誌 Vol.56 (2014) No.11 p.3816-3817
  4. ^ a b 服部正嗣、本田一郎、松下英信、小林大介、大河内治、坪井賢治:過食後胃破裂の1例 日本臨床外科学会雑誌 Vol.69 (2008) No.9 P2229-2234

参考文献

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