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耿 臨(こう りん、生没年不詳)は、中国後漢末期の武将。
後漢の順帝の時代以降、高句麗の新大王は遼東郡を侵犯し、帯方県令を殺害する、楽浪太守の妻子を拉致するなどの蛮行を犯していた。
そのような状況が続いていた中で建寧2年(169年)、玄菟太守の官に就いた耿臨は新大王を討伐し、斬首した者、捕虜にした者数百という戦果を挙げた。新大王は降伏し、遼東の支配下に服属した。
- 田中俊明『『魏志』東夷伝訳註初稿(1)』国立歴史民俗博物館〈国立歴史民俗博物館研究報告 151〉、2009年3月31日、385頁。