翁座
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翁座 | |
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情報 | |
管理運営 | 府中市 |
構造形式 | 木造 |
建築面積 | 418 m² |
階数 | 2階建 |
着工 | 1923年 |
竣工 | 1925年 |
開館開所 | 1927年 |
所在地 |
〒729-3431 広島県府中市上下町上下2077 |
座標 | 北緯34度41分47.5秒 東経133度07分23.5秒 / 北緯34.696528度 東経133.123194度座標: 北緯34度41分47.5秒 東経133度07分23.5秒 / 北緯34.696528度 東経133.123194度 |
文化財 | 登録有形文化財 |
指定・登録等日 | 2020年8月17日 |
翁座(おきなざ)は、広島県府中市上下町上下にある建築物。かつて芝居小屋・劇場・映画館として使用された。2024年(令和6年)10月17日、十八世中村勘三郎 十三回忌追善「錦秋歌舞伎特別公演 2024」開催(六代目中村勘九郎や二代目中村七之助、二代目中村鶴松が出演)[1][2][3][4]。
概要
[編集]戦後は映画館に改装され、工場などとしても使われた後に閉鎖された。2000年代以降には建物としての価値が再評価され、建設当時の構造に配慮した復旧が行われて、一般に公開されている[5]。
2023年(令和5年)3月には建物内に猿が侵入し、舞台の幕を噛み千切られるなどの被害が起きた[6]。
府中市が改修を検討しており、2024年8月3日、初めての方針案を示した[7]。開館100年に当たる2027年度に工事完了を目指す方向で改修計画を作成中で、2024年秋に改修の基本設計をつくり年度内に実施設計をまとめる方針で、2025年度か26年度の改修着手を目指している[7]。
歴史
[編集]- 1923年(大正12年) - 着工[8]。
- 1925年 - 上棟式。[9]
- 1927年(昭和2年) - 開館。
- 1947年(昭和22年)11月 - 農地解放を祝う神楽を興行[10]。
- 2018年(平成30年) - 府中市が所有者となる[11]。
- 2020年(令和2年)8月 - 国の登録有形文化財に登録。
- 2021年(令和3年)4月 - 一般公開を開始。
建築
[編集]大正時代に建てられた木造2階建の芝居小屋であり、本格的な芝居小屋としては中国地方に唯一現存するとされる。廻り舞台、花道、すっぽん、奈落、楽屋などの舞台装置を有する。
- 開館100年に向けた改修案
市は、開館100年に当たる2027年度に工事完了を目指す方向で改修計画を作成中で、2024年8月3日、主に芝居小屋だった1951年までの翁座を再現する案と、芝居小屋と映画館機能を兼ね備えた1951年ごろの案が提示された[9]。2024年秋に改修の基本設計をつくり、2024年度内に実施設計をまとめる方針[9]。
脚注
[編集]- ^ “十八世中村勘三郎 十三回忌追善 錦秋歌舞伎特別公演 2024(令和6年10月17日)”. 府中市役所 (2024年6月1日). 2024年6月10日閲覧。
- ^ “府中市の翁座で初の歌舞伎公演 国文化財の木造芝居小屋 中村勘九郎さんたち出演”. 朝日新聞デジタル (2024年10月17日). 2024年10月23日閲覧。
- ^ “中村勘九郎さん 七之助さんら魅了 中国地方最古 府中の翁座で歌舞伎”. 山陽新聞digital (2024年10月18日). 2024年10月23日閲覧。
- ^ “「ようこそ上下へ」翁座で初の本格歌舞伎【府中市】”. 中国新聞デジタル (2024年10月23日). 2024年10月23日閲覧。
- ^ “中国地方唯一現存する、大正時代の木造芝居小屋”. 上下まちづくり協議会. 2020年12月1日閲覧。
- ^ “国の文化財「翁座」でサル害 舞台の幕破りフンも 広島・上下中心部、住民からも被害報告”. 中国新聞デジタル (2023年4月12日). 2023年5月28日閲覧。
- ^ a b “枡席や花道 復活へ 中国地方唯一の木造芝居小屋「翁座」 広島・府中市が改修方針案を初提示”. 中国放送 (2024年8月19日). 2024年10月23日閲覧。
- ^ 『上下町史 通史編』p. 792 年表
- ^ a b c “枡席や花道復活へ 中国地方唯一の木造芝居小屋「翁座」 広島・府中市が改修方針案を初提示│RCC NEWS”. 中国放送 (2024年8月19日). 2024年8月26日閲覧。
- ^ 『上下町史 通史編』p. 794 年表
- ^ “花道、奈落…芝居小屋「翁座」内部を公開 広島・府中”. 朝日新聞デジタル (2020年10月2日). 2020年12月1日閲覧。