美濃部美津子
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美濃部 美津子(みのべ みつこ、1924年1月12日 - 2023年8月26日[1])は、日本のエッセイスト、落語家・古今亭志ん生 (5代目)の長女。東京都出身。
来歴
[編集]関東大震災の4か月後、売れない落語家の家庭で赤貧を洗うような状況の中出生。業平尋常小学校、東京高等家政女学院卒業[2]。貯金局に勤めるが弟の世話のため退職。父親の志ん生が満洲に行き消息不明な中、第二次世界大戦前後の噺家の家庭を母と共に必死に支えた。
1954年ニッポン放送に入社、ニッポン放送専属となった父の音源の編集に携わる。1956年退社、志ん生の付き人となる。
二代目三遊亭圓歌の息子(ニッポン放送の同僚)と結婚するが、後に離婚[2][3]。
志ん生没後は弟たちの家に同居。デパートなどで宝石を販売するマネキンの仕事を経て、晩年は父や弟の権利関連の管理に携わり、父や弟たちの思い出を語るエッセイを執筆した。
ソフト
[編集]書籍
[編集]- 『三人噺―志ん生・馬生・志ん朝』(2002年9月 扶桑社、2005年11月、文春文庫)
- 『おしまいの噺』(2005年6月、アスペクト、2012年3月、アスペクト文庫)、改題『志ん生一家、おしまいの噺』(2018年9月、河出文庫)
- 『志ん生の食卓』(2008年2月、アスペクト、2018年12月、新潮文庫)
CD
[編集]執筆
[編集]- DVD『志ん生復活! 落語大全集』(講談社、2004年)
家族
[編集]- 父 - 古今亭志ん生(5代目)
- 母 - 美濃部りん
- 妹 - 美濃部喜美子(三味線豊太郎)
- 弟 - 金原亭馬生(10代目)
- 弟 - 古今亭志ん朝(3代目)
- 姪 - 池波志乃(十代目馬生の長女)
- 姪 - 美濃部由紀子(十代目馬生の次女 )
- 姪孫 - 金原亭小駒(由紀子の長男)
1968~69年、美津子が三遊亭圓歌(2代目)の息子と結婚したため、一時期縁戚関係にあった[2]。
演じた俳優
[編集]脚注
[編集]- ^ 「美濃部美津子さん死去 落語家の故五代目古今亭志ん生の長女、作家」『東京新聞』2023年8月30日。
- ^ a b c 『志ん生一家、おしまいの噺』河出書房新社、2018年9月20日、214-219頁。ISBN 9784309416335。
- ^ CD『お姉さん 美濃部美津子 つかちゃん 塚越孝の 極め付き志ん生』による
外部リンク
[編集]- アーティストプロフィール 美濃部美津子 - ラジオデイズ