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美濃部美津子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

美濃部 美津子(みのべ みつこ、1924年1月12日 - 2023年8月26日[1])は、日本のエッセイスト落語家古今亭志ん生 (5代目)の長女。東京都出身。

来歴

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関東大震災の4か月後、売れない落語家の家庭で赤貧を洗うような状況の中出生。業平尋常小学校東京高等家政女学院卒業[2]。貯金局に勤めるが弟の世話のため退職。父親の志ん生が満洲に行き消息不明な中、第二次世界大戦前後の噺家の家庭を母と共に必死に支えた。

1954年ニッポン放送に入社、ニッポン放送専属となった父の音源の編集に携わる。1956年退社、志ん生の付き人となる。

二代目三遊亭圓歌の息子(ニッポン放送の同僚)と結婚するが、後に離婚[2][3]

志ん生没後は弟たちの家に同居。デパートなどで宝石を販売するマネキンの仕事を経て、晩年は父や弟の権利関連の管理に携わり、父や弟たちの思い出を語るエッセイを執筆した。

ソフト

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書籍

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  • 『三人噺―志ん生・馬生・志ん朝』(2002年9月 扶桑社、2005年11月、文春文庫
  • 『おしまいの噺』(2005年6月、アスペクト、2012年3月、アスペクト文庫)、改題『志ん生一家、おしまいの噺』(2018年9月、河出文庫
  • 『志ん生の食卓』(2008年2月、アスペクト、2018年12月、新潮文庫

CD

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執筆

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  • DVD『志ん生復活! 落語大全集』(講談社、2004年)

家族

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1968~69年、美津子が三遊亭圓歌(2代目)の息子と結婚したため、一時期縁戚関係にあった[2]

演じた俳優

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脚注

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  1. ^ 美濃部美津子さん死去 落語家の故五代目古今亭志ん生の長女、作家」『東京新聞』2023年8月30日。
  2. ^ a b c 『志ん生一家、おしまいの噺』河出書房新社、2018年9月20日、214-219頁。ISBN 9784309416335 
  3. ^ CD『お姉さん 美濃部美津子 つかちゃん 塚越孝の 極め付き志ん生』による

外部リンク

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