美式天然
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『美式天然』(うつくしきてんねん)は、2005年制作の日本映画。
監督・脚本の坪川拓史が、1996年、地元北海道長万部町の映画館「長万部劇場」の取り壊しを前に、その姿を撮影するために制作を開始。9年の歳月をかけ完成した。
概要
[編集]「現在」・「過去」・「過去に上映される映画」という三つの物語が平行して描かれる。
「現在」では、母と二人で過ごす菜巳の元へ、ある日おじいさん(母の父)がやってくる。おじいさんの存在は、菜巳と母の生活に、少しずつ影響を与えていく。
「過去」では、無声映画「美式天然」を上映する弁士・楽団の一座の興行の様子が描かれ、無声映画「美式天然」も劇中劇として挿入される。
そして、徐々に三つの物語の関連が明らかになっていく。
キャスト
[編集]- 高木均:おじいさん
- 吉田日出子:母
- 高橋喜久代:菜巳・お菊(二役)
- 真那胡敬二:マスター
- 常田富士男:森川さん
- 山田吾一:アイスクリン売り
- あがた森魚:置き薬屋
- 内田紳一郎:支配人
- 喜多敏之:支配人の息子
- 片岡正二郎:忠之介
- 仁平裕見子:忠之介の許嫁
- 喜多敏之:映写技師
- 熊澤段:自転車の青年
- 小松政夫:弁士
スタッフ
[編集]- 監督・脚本・編集・音楽・製作:坪川拓史
- 撮影・照明:板垣幸秀
- 美術:茂木夏織、三浦佳子、早藤まき
- 衣装:早藤まき
- 撮影補:与那覇政之
- 音楽:関島岳郎
- 記録:横山響子
- エグゼクティブ・プロデューサー:白内寿一
受賞歴
[編集]- 「第23回トリノ国際映画祭 Best Feature Film Prize(グランプリ)」
- 「第23回トリノ国際映画祭 Best Audience Prize(最優秀観客賞)」
- 「第1回横浜黄金町映画祭 最優秀観客賞」